ウェンブレースタジアムで9万人の観衆を集めて行われた、
IBF WBA 世界ヘビー級タイトルマッチ
アンソニー・ジョシュア vs ウラディミール・クリチコ
ズバリ、凄い試合でした。
年間最高試合賞 確定ではないですか???
私がボクシング観戦のマニア度が上がり始めたころの、
ヘビー級のアイドルは、マイク・タイソンでした。
ヘビー級には、それぞれの時代に名王者が君臨しました。
ジョー・ルイスの連続防衛。
モハメド・アリのスピード革命とスポーツ・政治・宗教の世界におけるカリスマ性。
そして、ジョー・フレージャー、ジョージ・フォアマン、ケン・ノートンらの黄金時代。
統括団体の分裂・新設、ラリー・ホームズの地味!?ながら長期政権。
・・・
混沌とするヘビー級に、突然変異的に現れたマイク・タイソン。
アリにスピードはあったとはいえ、
”大男が力自慢で殴り合う”という常識に風穴を開けたのが、
タイソンでした。
”スピード&パワー”
イベンダー・ホリフィールド
レノックス・ルイス
と続き、
クリチコ兄弟の時代が、長く続きました。
”更なる大男がスピーディにテクニカルに殴り合う”
そして、ジョシュア。
”更なる大男が中量級のようなボクシングで殴り合う”
一時代を築いたクリチコの執念と、
新時代を切り開くジョシュア。
素晴らしい、世界ヘビー級タイトルマッチでした。