NHK杯トーナメント

藤原直哉七段vs佐々木勇気五段



単身赴任の私、日曜日の午前中の過ごし方は大体決まっています。

微妙に早起きして、洗濯して、何か食べて、パソコンいじって、そうこうしていると9時をまわります。

そろそろ将棋の時間だ、誰の対局かな、とテレビのリモコンの番組表ボタンをポチっと押して。。。


昨日の朝も、ルーティンワーク。


藤原七段vs佐々木五段


佐々木五段は知ってるけど、藤原七段てどんな棋士?


NHK杯の本戦トーナメントって、有名トップ棋士と予選を勝ち上がってきた若手棋士、という図式が多いですが、藤原七段って・・・


ちょっと調べてみたら、なかなかの実績がありますね。若いころの竜王戦5組優勝や、数年前は王位戦リーグ入りし当時の森内名人にも勝利したそうですね。


さあ、番組が始まりました。

解説は、名誉前王座 福崎九段です。

清水女流との掛け合いが期待されます。


名誉前王座 曰く、藤原七段は”妙手のでる体質”

どんな体質!?


先手の佐々木五段が仕掛けますが、藤原七段が適切に対応しその勢いのまま入玉を目指します。

攻撃失敗の佐々木五段も入玉を目指し、相入玉模様に・・・


こりゃ地味になりそうだ。


福崎九段も点数計算を始めました。


入玉準備が整いつつある佐々木五段に対し、入玉準備完了の藤原七段が寄せに転じました。

先手の玉の横に後手9八飛!

佐々木五段は上へ上へと逃げますが、藤原五段も必死に抑えにかかります。


お互い30秒将棋です。


佐々木五段も粘ります。

藤原七段は、大駒を切って勝負に出ているので、寄せなければ点数計算で負けてしまいます。


万事休す・・・


とその時、”次の一手” 7六竜。


えっ!どういうこと?竜タダじゃないの?


しばらくすると佐々木五段が投了。

沈黙のふたりを映しだす画面が、まさに沈黙。


福崎九段

「これは妙手ですね」

「こんな見事な”次の一手”は久しぶりに見ました」

福崎九段も興奮してましたね。


プロはどうだか知りませんが、素人の私には絶対に思いつかない一手でした。


大逆転将棋も面白いですが、相入玉模様からの電光石火の決着!も面白いですね。


さぁ、藤原七段の今後に注目です。

次は行方八段です(ひょっとすれば行方名人!?)


ホント面白かった。中盤のダルさがより引き立ててましたね。