日本を代表するウェルター・亀海が、二度の世界経験のあるアルフォンソ・ゴメスと拳を交えたS・ウェルター10回戦


結果を知ったうえでの、WOWOWオンデマンドでの観戦でした。

ガードを固めグイグイと前へ出る亀海に対し、ゴメスが適度に足を使って迎え打つ展開に。
亀海は、距離を潰してボディ攻めをしかけ、相手は徐々にスタミナをロスしていくが、要所でまとめ打ちで反撃され、ポイントはゴメスへ流れていく。
判定はゴメスに。

常に動きのある白熱の試合でしたが、残念な結果に。

最近の亀海選手は、どうなんでしょう…。
かつては、もっと距離感を重視し、出入りのあるボクシングだったように思います。
最近はガードをガッチリ構えて、前進また前進。
ブロッキンクが硬過ぎて、攻撃への切り替えに時間的、距離的ロスが有るように感じます。
体は相手に接近しても、拳が顔に貼り付いた位置なので、相手への着弾位置までの軌跡は長い気がします。
あのガードでは、ダメージは受けなくとも、上から叩かれてポイントを取られてしまいます。
アップライトな構えで前進して相手に接近しても、足が揃ってしまい強いパンチが打ててない気がします。あまり前傾姿勢すぎてもアッパーを食ってしまいますが。

ロバート・ゲレロとの激闘から3試合を海外で戦ったわけですが、健闘した、にとどまってしまいました。
亀海選手は研究熱心なボクサーです。東洋圏から世界へ飛躍するために研究を重ねた結果、このようなスタイルを選択しているかと思いますが、直近の3試合を踏まえて、今一度ボクシングスタイルを構築し直すのもアリではないでしょうか。