美意識を求めた巨瀬さんと、勝ちを求めた阿久津八段。


プロレスやろうと思っていたのにセメントを仕掛けられたわけですね。

周囲の状況から、阿久津八段はプロレスをやれるほどの余裕は無かったのでしょう。
阿久津八段は、最善を尽くしたと思います。



先日、ツツカナvs森下九段のリベンジマッチの指し継ぎはせず森下九段の判定勝ち、の記者会見を見ました。


この一局は、秒読み10分、継ぎ盤使用可の特別ルールでした。

森下九段は、継ぎ盤使用については棋士として辛かった、と言っていました。

それに対し、Ponanza開発者の山本一成さんは、棋士として以前の人類として戦うのならアリなのでは?という意見でした。


現状、ハードなんでも有りのコンピュータ将棋vsソフト貸出無しのプロ棋士 における真っ向勝負では、ほとんどコンピュータが勝つのでしょう。


しかし、コンピュータ側に穴があるのも事実で、詰み寸前での読みが甘かったり、たくさん読んでる割には浅い読みだったり、過去の人間の棋譜を参考にしていたり、まだまだ進化の余地は有るわけですね。
(ソフトについては無知ですので間違っていたらすみません)

コンピュータ将棋と人間の共存共栄と言われますが、仮にまだ対局を続けていくのなら、ルールというよりも、テーマをはっきりしていく必要があるのかな、と思ったりします。


例えば、純粋な"思考"対決。

人間:
時間たっぷり継ぎ盤有り、ソフト貸出無し

コンピュータ:
人間の棋譜データ使用不可、ハード制限無し


コンピュータ将棋は、人間に追い付け、追い越せでしたが、もう追い越したのでしょう。
ただ、Bonanzaから始まった!?人間の棋譜データからの学習、を外した場合、人間に勝てるのでしょうか。

完全なる思考対決


・・・あんまり考え過ぎると、つまらなくなりますかね。

いつか、羽生先生がコンピュータと対決する時が来るのでしょうか。


どうせやるなら、名人戦ルールでスーパーコンピュータとやって欲しい。