近藤由貴さんの地元、刈谷市総合センターでありました。

刈谷市、刈谷市教育委員会主催ですから、市をあげて取り組んでいるのがわかります。

小ホールですから、60人から70人のサロンみたいなホールを想像していましたが、500人くらいは入りそうな感じ。

満席とまではいきませんが、ほぼ埋まっていました。

登場して挨拶の後、すぐに演奏に入りました。

ベートーベンの「ピアノソナタ8番悲愴」です。

第1楽章は、激しく難易度の高そうな曲。

第2楽章は、聞けば誰でも知っている馴染みの曲です。



第三楽章は、テンポの速い曲。

この曲は、難易度はあまり高くないと書いてありましたが、近藤さんはまるで色彩をつけて弾くので、かなり難易度は高く感じます。

ピアノの難易度は、メカニックの部分だけを取って評価しているので、実際には表現力がかなり重要なのです。

近藤さんは、テクニックだけでなく、むしろ表現力の高いピアニストではないかと思います。

続いては、ラ.カンパネラで、ひたすらD#の音を小指で鳴らして、鐘の音を表現する難しい曲です。

最初でミスタッチがありましたが、それを引きづりません。

その後は、完璧。

他のピアニストは、早弾きで少しガチャッとして聞こえますが、近藤さんが弾くとしっとりとして聞こえます。



辻井さんよりは、20秒ほど遅いですが、緩慢さは感じられず。
このくらいがちょうどいいのではないかと、
近藤さんのスピードを見て思いました。

続いてのスペイン狂詩曲は、近藤さんの独壇場です。

この曲は、難易度の高い曲ですが、近藤さんは色をつけて弾きます。

まるで立体音響で、人間が弾いているのかと思わせます。

最前列なので、近藤さんの表情が良くわかります。

フォルテの部分は、必死の表情で弾いていて、
音は凄まじい迫力を感じます。

終わった時は、会場から、ため息のような声が聞こえてきます。

これは、近藤由貴さんがイタリアで演奏したスペイン狂誌曲、会場の拍手が鳴り止みません。


休憩後は、リストの「愛の夢3」

とても美しい曲で、近藤さんが弾くと、
胸を打ちます。



次のリスト、ハンガリー狂詩曲12番も近藤さんの実力が発揮される演奏効果の高い曲。

最後は、プロコフィエフの「戦争ソナタ」7番。
第二次世界大戦中に作られたので戦争ソナタというそうです。

調性不明で、おいらのような一般人には馴染みの無い曲です。

メロディーラインがはっきりとせず、和音も不協和音ですから、あまり好きにはなれません。

それでも、第2楽章は、戦争時の不安さや、美しさも感じられました。

第三楽章は、ジャズのような感じ。

7拍子という珍しいリズムを刻んでいます。

最後に盛り上がる、スピードと迫力。

本当に戦場にいるようです。

手が大きくないと、弾けないと書いてあり、
女性には厳しい曲ではないかと思いますが、
近藤さんは、見事に弾ききりました。

※実は、この曲は後から好きになりました。

秋山 沙穂さんの演奏です。

秋山さんは、東京藝術大学在住で、近藤由貴さんの後輩にあたります。

第二楽章と、第三楽章です。

アンコールは、佐賀と同じ、愛の賛歌と
トルコ行進曲、ファジル サイ編曲の
トルコ行進曲ですが、

最後のトルコ行進曲ジャズ風は、音が飛び回っているような感じ、

華やかなフィナーレで終了。

トルコ行進曲、トルコ行進曲ジャズ風は、どちらもユーチューブにUPされているので、
聴き比べてください。






サイン会で、初めてお話をしましたが、おいらの名前を言うと、「いつもコメントしてくれている方ですね」と言ってくれました。