Tomo「チンチン」

Terror「ワォーン」
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今日はバイト先で思わぬハプニングが勃発。未曾有の混乱を招いた。事務所で仕事してたら怪しげな少年が店に入ってきたのでカメラで動きを追っていると…

案の定、商品をポケットの中に!

「お客さん、ちょっといいかな。未清算の商品持ってるよね」

「あ、すみません。お金払います。」

「いや、そういう問題じゃなくてね。ま、いいや。ちょっと事務所まで来てくれる?」

「本当にすみませんでした」

「うん。事務所あっちだから」

事務所の中で所持品をチェックし氏名、住所、連絡先を本人に直筆させる。ここで絶対にやってはいけないのが代筆してしまうこと。あとで言った言ってないの水掛け論になるのを予防するためだ。本人に書かせることにより筆跡鑑定で識別が可能なため後々それが証拠として生きてくる場合もある。咄嗟の判断だったとはいえ、ここまで先の展開を予測できるのは、やっぱ俺だから。

「警察に言うんですか」

半泣きで許しを乞う少年。聞けばまだ未成年者だという。

直ぐに店長と警察に連絡はしなかった。まずはフランクに話しかけて少年を落ち着かせる。その少年は深夜の常連だったので、もしかすると過去にも余罪があるのではないかと仮説をたてー

「怒んないから正直に話してね。前にもウチで商品持っていったことあるやろ」

「いやないです」

「もう一回聞くよ。あるやろ」

「はい」

予感はズバリ的中。これもまた同じ要領で少年に犯行を行なった日時、盗んだ商品名を直筆させる。

とりあえず第一発見者の俺がやることといえばここまでだろう。警察には言わないでと懇願されたが、万引きは発見次第有無を言わずに即通報がウチの慣習なのでそれに従った。そうでなくともその少年の立ち直りのきっかけにしてもらうために他に手段は選ばない。しかし、警察の取り調べで驚愕の事態へと発展する!

俺が少年に書かせた氏名はなんと偽名だったのだ。警察のすごいところはそれを一発で見破ったところ。

「もう二度としません!親に迷惑かけたくないんで!ここで働かせてもらって恩返しを!」

バカ言うなよ。口じゃなんとでも言えるんだよ。偽名語っておいて許して下さいだ?ふざけんじゃねぇよ。半泣きだったお前にちょっとでも哀れみを感じた俺がバカ。