授業の終わりを告げるチャイムが鳴るやクラスメートの夕子が雫の元へ駆け寄ってきた。

夕子:ねぇ雫!放課後一緒に野球部の練習見に行かない?

原田夕子は雫にとって中学時代からの同級生であり親友である。

Taekwondo-Wirepuller-120620_1225~01.jpg

雫:いいけど。杉村目当てなんでしょ?いい加減告白しちゃいなよ~。

夕子:見てるだけでいいの。今のところはね。ところでさ、雫は聖司君と宜しくやってんの?

雫:うん。彼は今頃自宅でバイオリンの制作に励んでるよ。今度ね、イタリアの展示会に出品するからって頑張ってる。

夕子:へぇ~。でもさ、かつてはイタリアに留学したかと思えば喧嘩自慢の超武道派集団「ジャッカル」のアタマになってたりすんだからホント笑えるよね。

雫はそんな夕子の発言に少し不快になったが、またすぐに元の笑顔に戻って続けた。

雫:イタリアのバイオリン作りの技術が自分の想像してたのよりはるかにレベルが高くてちょっと挫折しちゃっただけよ。それで世の中がちょっと厭になって間違った道に進んじゃったりもしたけど今は平気。今度あんな暴挙に出たら白鳥座第7星雲の使者が黙っていないんだから!

夕子:シリウスの波動攻撃ってこと?

雫:…うん。でもね私、今回の件で決めたの。例え自分の理想とどんなに掛け離れた聖司君を見ても、それも聖司君の一部だと思って受け入れよう!ってね。

夕子:ふーん。いいと思うよ、そう言うの。だって雫は宇宙意思をキャッチ出来るんだからね。

雫:違う。キャッチじゃなくて交信!

夕子:じゃあ使徒の精神攻撃にも耐えれる?

雫:それはちょっと…

夕子:それじゃ聖司君が実は家畜人ヤプーの使い魔だったら?口にはギャグボール詰め込んでてさ。ハハッ!メッチャ笑える。

雫:………ねぇ、野球部の練習見に行くんじゃなかったの?

夕子:ごめん。ちょっと悪ノリしすぎちゃったね。

雫と夕子が教室の扉を開けたその瞬間だった。

Taekwondo-Wirepuller-120620_1153~01.jpg

『魔女の宅急便』で人力飛行機のパイロット役を務めたトンボの姿があった。

トンボ:教室にキキはまだ残ってるかい?

夕子:ちょっとトンボ!これ以上キキを苦しめないでくれる!?

夕子がトンボに放った意味深な言葉!!一体なにが起こったというのか!?