本当に深刻な状況に直面してストレスを抱えている人には、現実に抱えている問題を解決し、原因そのものを取り除くという対処をらしていかなければなりません。
その一方で、さほど深刻ではない状況なのに、自分で勝手にストレスを作り出してしまう人もいます。
例えば、仕事において、上司に叱られたとしましょう。
このような状況で、「まあいいか」「仕方がない」と軽く受け流すことができる人は、ストレスとは感じないでしょう。
しかし、同じ状況でも、「評価が落ちた」「自分には未来がない」と考えてしまい、ストレスを抱え込んでしまう人がいます。
後者のように自らストレスを作り出してしまう人には、物事に対して合理的な思考ができない〝認知の歪み〟があるのです。
上司に叱られたからといって、極端に評価が下がるとは言い切れませんし、叱られたからといって、未来がなくなる訳でもありません。
これは合理的な考え方ではありませんよね。
この、認知の歪みの代表的なものとして、以下のようなものがあります。
【過度な一般化】
ほんの少しの事実を取り上げ、あたかも一般的であるかのように結論づける。
【二分割思考、白黒思考】
曖昧を嫌い、明確に白黒をつけようとする思考。
【べき思考】
こうあるべきと決めつける思考。
【自己関連付け】
何か悪いことが起こると、関係ないのに自分がいけないと責めてしまう。
【破局視】
ちょっとした失敗で、取り返しがつかない、最悪の失敗と考えてしまう。
【読心】
実際に相手が言った事実がないのに、相手の心理を推測し、きめつけてしまう。
このような認知の歪みが、ストレスを生む原因となるのです。
ストレスを感じたときには、それが〝認知の歪み〟によるストレスではないか、合理的な思考ができているかを確認する習慣をつけることが、心の状態を健全に保つための第一歩となります。
