少し肌寒くなった夜の風の中、浮かぶ月に愚痴をこぼす。
通りを横切る猫ちゃんに
「こんばんにゃ」と挨拶するがじーっと見てるだけ。
そして猫ちゃんはこう呟いた。
僕の心を見透かしたかのように。
「よい怒りはいつかは愛に変えることができる」
そして2回顔を洗うふりをして、ベロを出して去って行った。
読まれていた。心の中。
残された言葉はネイティブ・アメリカンの魂を熱を孕んだメッセージ。
その熱が冷めないうちに一気に飲み込んで、吐き出す白い息に羽が生えて
月のすぐ近くで強い光を放つ星へと吸い込まれていった。