memories with coo. 001 | my name is kerokichi

my name is kerokichi

ケロキチです。
仲良し家族3人と暮らしています。
お父さん(ヒゲメガネ)お母さん(猫の化身ピー)おねいちゃん。
基本は僕の観察記録で ヒゲメガネの独り言もあります。

僕の娘。愛称「くうちゃん」。
娘の父。愛称「ダッドゥーン」。なぜ「ダッドゥーン」なのかはそのうち。

娘3歳半の時のある晴れた日。

タンポポの種が娘の目の前にフワフワと飛んできた。
娘は不思議そうな顔をして、それをこわさないように
そっとつまんで拾った。

「フワフワじゃないのよタンポポの種?かわいいね。」
「くうちゃん だいじにするから持ってていい?」
と小首を傾げる。

「くうちゃん好きなものを大事にしたいのはわかるけど
 タンポポさんくうちゃんの手の中にいたら、お花になれないんだよ。
 風にピュ-ッと飛ばされて、どこかの土に『よいしょっ』って着いて
 そこで雨や土やおひさまから元気をもらって、おおきくなってお花咲かすんだよ。」

「ふーん…くうちゃんが持ってるとお花さんになれないの?」

「そうだよ。風さんが連れてってくれないとね。」

 くうちゃん少し未練ありそうな顔してたけど、思い切って

「じゃ バイバイ。それっー」

 フワフワ、ユラユラ風に乗って消えていった。

タンポポの種は僕の娘。
娘が見せた大切だから手放したくないって姿を見て
僕が娘のこと手放せる日が来るのかと少し不安になった。

タンポポの種と娘。
いつの日かフワフワと風に乗って、何処かに飛んでってしまうのだ。
僕の掌から。

できれば暖かい海からやってくる風がいいな。冬の北風よりは。
そして向日葵のように大きな花を咲かせて欲しい。

僕はいつも怯えていた。
大切なもの、大事なもの失うことを怖がっていた。
だから「大切」とか「大事」とかって言葉にすることが
素直にできずに不安な気持ちを抱えていた。

好きなもの、愛するものを失う辛さは耐えられなかった。

だけど、娘は僕の所有物ではない。

ひとりの人間。

僕が暖かい風になり、娘の幸せの大地になれればいいけど
いつかはここから飛び立ってゆくのだろうから。

描きかけの地図を、娘の旅立ちまでには完成させて
道標にして欲しいなと、無邪気な笑顔に生きる元気をもらうのでした。

ee$my name is kerokichi-タンポポ