レース回顧(2/25) | あきちゃんの一口馬主伝説

あきちゃんの一口馬主伝説

一口馬主の個人的な記録を書いてます。

【入会クラブ】
 社台RH
 ユニオンOC
 インゼルTC

【地方共有】
 ハッピーオーナーズクラブ
 UMAUMAレーシング

その他、適当に欠きます(笑

プレゼンスの勝利の余韻に浸りながら改めてレース動画を見てみたんやけど、あれで勝ってるの?結果を知ってて、口取りもしたけど、あの動画では勝ってるように見えない。笑

まぁ、それはおいといて。

パドックでは、相変わらずうるさいところも見せずにしっかりと歩けてた。まだ、子供っぽさは残してるけどね。

のんびり落ち着いてる。

 

かっこいい〜〜。

 

止まれの号令にもお利口さん。

 

尾形調教師自らジョッキーを乗せる。


それにしても、ここのところスタートが上手になったねぇ。今回なんて特に良かった!
ゲートが開いた瞬間にグッと体が沈んでロスなくゲートを出てるし、その後もプレゼンスなりにダッシュもできてる。ゲートを出る態勢がよかったからだろうね。

ちなみに、この日の1Rでゲート出てすぐに走るのをやめてしまって競争除外になった馬がいて、他人事ではないはと思っていた不安を見事に吹き飛ばしてくれた。笑


その後は、ほぼ馬なりで中団あたりにつける。
道中も内目を包まれることなく、ロスのない競馬が出来た。

1000m通過は1.03.4とこれまでより速いペース。

徐々に押し上げていく。
しかし、4コーナー手前で鞍上の手が過去にないくらい動く。あれ、もしかしてやばい??と思ってみてると驚くほど外に出している。そして伸びる気配もない。

今日はだめか・・・・と思った。

が、しかし。
隣の馬と合わせるともう一度伸びだした。
でも、残り200mくらいでまだ4~5馬身ほどの差がある。


正直、中山のダート1800mは逃げ・先行が超有利で、人気がなくてもそのままというパターンが多いコースだ。
そんなコースで人気もあり、手応えよく直線抜け出した馬が勝つことは8割方決まっている。
それでもプレゼンスは、猛然と差を詰める!!



来い!来い!!!!差せっっ!!!!差せええええええええええ!!!
と絶叫にも近い声が出る。


3頭が横一線でゴール板を通過する。全くわからない。実況でもわからない様子。
届いてない気がする。どうなんや??
でも、駄目でもあの絶望的な位置から際どい勝負に持ち込んだ、というか、先に抜け出した馬はジョッキー含め勝ったと思ったところをプレゼンスに追い詰められて「嘘やろ?」って気持ちだっただろう。

とりあえず、わからないけど口取りの集合場所へ向かおう。
その向かう間もゴール前のVTRを見るが、わからない、若干体勢振りにも見える。

集合場所には数人の関係者と思われる方がおられたので近づくと「プレゼンスの出資者の方ですか?」と聞かれ「はい」と答えるとパスを受け取りウイナーズサークルへ向かう。


え?勝ってるんですか??とクラブの方に聞くと「わかりません」とのこと。
それでも口取りに向かうんや・・・と思いながらウイナーズサークルへ。


「では、入ってください。」と言われ入るが、掲示板には1~3着は写真判定のまま。
この時点で5分は経ってたと思う。

ウイナーズサークルに入ってからも結構時間が経ったと思う。その間、出資者の方々と「勝ったんですかね?」「どうなんでしょう?」という会話をし、これで違ったら出て行くの恥ずかしいな、なんて思いながらみんなソワソワしながら掲示板を見つめていた。

このとき、個人的に前日に見た夢を思い出していた。その夢とは、「ハナ差で2着負ける」という夢。
これって、正夢になるんちゃうかな、とビクビクしてた。

どのくらいの時間が経ったんだろうか。恐らく10分くらいだと思う。体感的にはもっと長く感じたけど。

掲示板の1着に「10」が点る。


勝った!!プレゼンスが勝ってた!!!
その瞬間に、自然と拍手が起こり、勝利をかみ締めるようにこぶしをグッと握った。
勝利が確定すると、プレゼンスがやってきた。
もう息も整い、ひょうひょうとした雰囲気でトレセンなどで見るプレゼンスのままやった。
でも、馬体は砂で真っ白になってて一生懸命頑張ってくれたんやなと思い、感謝の気持ちで一杯だった。

ちなみに、安心して思い出したことがある。
もう1頭の愛馬コートシャルマンが新馬戦に出るときも実は2着に負ける夢を見ていた。しかし、結果は見事でデビュー勝ちだった。そう思うと、「2着に負ける夢」は、吉兆ということなのかもしれないな。結果論やけど。笑




その後は、口取りの写真撮影をし、ウイナーズサークルを出る少し前に尾形調教師が近くにいたある会員さんに話しかけてきたそうだ。(本来、会員は関係者と会話してはいけないのだが、この場合は話しかけられたのでOKということかな?笑)
そのときの話を後の祝勝会の際に聞いた。

クラブのレポートにもあった内容やけど、今回のレースでプレゼンスは、4コーナーで外に膨れて他馬が見えなくなり走るのをやめそうになったそうだ。でも、すぐにまた隣に馬がいるのが見えてもう一度走り出したんだとか。
そして、プレゼンスは上のクラスに行っても同じ競馬をするだろうと。要はどこでも相手なりに走れるし、相手なりしか走れない?ってことにもなるのかな。


それにしても、今日の勝利は嬉しかった。正直、今日は勝てると思って中山競馬場に乗り込んだけど、もしかして負けるかもしれないという状況を免れて安心した。まぁ、1.7倍の抜けた1番人気のするレースではないけどね。笑

それだけじゃない。今日のこの「ハナ差」はとても大きなものだ。
ちなみに一般的に「ハナ差」ってどのくらいかと言うと、約20cm以下とされている。ちなみに20cm~40cmがアタマ差、40cm~80cmがクビ差、1馬身が約2.5mとなっているそうだ。

では、今回の「ハナ差」はどのくらいだったのか。
写真判定画像を見てみると、約1スリット弱やけどプレゼンスが前に出ている。




1スリットの長さを時計から算出すると、ラスト1ハロンが13.9秒だったので、そこから撮影スピードの6/1000秒で算出すると約8cmということになる。写真では1スリットなさそうなので、着差は5cm程度かもしれない。

未勝利戦においては、このたった5cmの差でも競走馬の運命が大きく左右することもある。
毎回僅差のレースをしている馬でも、運がなければ接戦を続けて勝ち上がれないまま引退の恐れもある。調子を落としてレースを使えないままになるかもしれない。
そういう意味で未勝利戦におけるこの約5cmの「ハナ差の勝利」はとても大きく、プレゼンスにとって今後の飛躍に繋がる勝ちだったと言える。


でも、ほんまによく頑張ったと思う。

ここから差すんやで?

どう見ても無理やん。笑

 



まだ2月。
休養を挟んでも秋に向けた夢も見れるし、相手なりに走れるのであれば、うまくいけばトライアルに出て権利が獲れるかもしれない、夢のダービーのチケットも手に入るかもしれない!!そんな夢を見せてくれる大きな大きな5cmだったと思う。

ちなみに、友人には「5cmでもあれで勝つのもそうやし、過去にもそうやけど現地観戦したときに勝ってくれるのは、やっぱりあんたは持ってるな」と言われた。

イエイ♪



話はそれたが、レース回顧に。


まずは、時計面。

プレゼンス
勝ち時計:1:56.2
上り  :39.2
レース
ラップ :12.4-11.9-12.8-13.3-13.1-12.9-12.8-13.1-13.9
上り  :4F 52.7 - 3F 39.8

タイムとしては、未勝利クラスであれば平均的なところ。特に良くも悪くもないかな。
ラップを見ると消耗戦と平坦戦の間のようなイメージで、前の馬がバテたところにプレゼンスが差したという分析となる。
要は相手が弱かったということになってしまうかな。
ただし、プレゼンスは最終コーナーであり得ないほど大外を回り、一度走るのをやめかけたというとこを考えると今回のレースで評価しきることは出来ないと思う。
あくまでも、時計・ラップだけをみた場合、相手が弱いから勝てたという結論になるだけ。


では、同じ日にお行われた牝馬限定未勝利ダート1800mはというと、
勝ち時計:1:57.3
上り  :39.7
レース
ラップ :12.6-12.0-13.6-13.5-12.7-12.8-13.3-13.1-13.7
上り  :4F 52.9 - 3F 40.1

こちらは勝ち馬が抜け出したままゴールしたという典型的な中山ダート1800mのパターン。
本来、プレゼンスもこのパターンでやられててもおかしくないのだが、よく差したもんや。このレースより1秒くらい早い時計だと言うことを考えると改めて感心してしまう。



後は、メインで行われた同じダート1800mの総武ステークス(4歳以上OP)はどうだろうか。

勝ち時計:1:52.6
上り  :37.7
レース
ラップ :12.7-11.8-12.9-13.1-12.3-12.1-12.2-12.3-13.2
上り  :4F 49.8 - 3F 37.7

勝ち時計で3.6秒、上りで1.5秒早い。まぁ、これはクラスも齢も違うのでこんなもんでしょう。
ただ、このレースも中山ダート1800mのパターンになっている。このレースでもプレゼンスのように絶望的な7番手あたりから前を捉えた馬はいない。

そりゃそうや。そういうコースなんやから。だから、超ベテランの尾形調教師も届かないと思ったのは頷ける。


いくら未勝利戦で相手が弱かったとは言え、それをやってのけたプレゼンスはすごいと思う。過去に何度も中山ダート1800mのレースを見てきた尾形調教師でも「絶望的な位置」と表現したとこから勝ってくれたプレゼンスは、師の思惑を上回る走りをしたということなんだろう。

そういえば、以前に尾形調教師は今年で引退やからプレゼンスも転厩になると書いたが、申し訳ないが訂正します。尾形調教師の定年は来年で、後一年ある。引き続きプレゼンスを育ててもらうことになる。



レース回顧の最後に、どうしても言っておきたいことがある。
申し訳ないが、今回の吉田騎手の騎乗は厳しい評価を与えざるを得ない。もちろん、1.7倍の人気馬で本人も手応えを感じているから安全な大外へもっていったんだろうけど、さすがに大回りしすぎ!!
結果論かもしれないけど、内からいけば、抜け出した馬とほぼ同じ位置から追い出せてるし、そうなればぶっちぎってたかもしれない。前走の田辺騎手のような騎乗であれば、もっと楽に勝てたかもしれない。

競馬で「タラレバ」は禁句だけど、そう思ってしまうほど今回の吉田騎手の騎乗には不満を持った。
これまでも出遅れはあったにせよ、常に大外ぶん回しで、取りこぼしてるレースもあると思う。2走前も個人的には取りこぼしだと思ってる。
今後も、このような騎乗をしているようではプレゼンスの出世は厳しいものになるかもしれないな。




最後に、よく頑張ってくれたプレゼンスと勝利に繋げてくれた関係者の皆様、ソエを最良の調整で解消して美浦に戻してくれた山元TCの皆様、そして、プレゼンスを応援してくださった皆様に心から感謝します。

今後も、プレゼンスをよろしくお願いします。


ありがとうございました!!!