前回の記事はこちら。

なぜ、私は起業しようと思ったのか》夢と現実の間で生きた10年間。②


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音楽が少しづつ形になっていけばいくほど、“現実”もはっきり見えてきた。

”やりたい音楽だけでは、食べていけない“

 いつの間にか、自分がやりたい曲ではなく売れるための曲を作っていた。

その時私は

”このまま音楽をビジネスとして続けていくべきか“ を本気で考える必要があると感じた。


今思えばこの時期は、私の人生の全てが一気に変わろうとしている時だった。
私は、音楽をビジネスにするという一線を越えられなかった。
この世界で、“食べていけるか”の不安も
打ち消すことができなかった。


そろそろ、現実を生きなければ。
そう思った。


音楽で成功して親孝行したい! 
その想いは、
音楽ではない別の仕事で成功して、
親孝行する!”


歌はどこでだって歌えるから、
次は仕事ではなくて、
本当にやりたい音楽だけをやればいい。


とにかく、
早く父に楽をさせる!
そして、
日々のお金の心配から、抜け出させる!
その想いは、次の私の目標に変わっていた。




この決断をした後に、
私は銀座のホステスになった。




夜の世界で生きていこうとは思っていなかったけど、最後は一流の場所で自分を磨きあげて、そして、スパッと夜を上がり、
自分の道を見つける!

そう決めていた。



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銀座の世界は、全てが華やかだった。
幸い、良いママとのご縁を頂き、
素敵なお客様に囲まれ、
私の銀座人生は充実に溢れていた。


毎晩、普段出会えないような方々との時間を共有させて頂き、
気配り、心配り、身だしなみや仕草、
来てくださったお客様に最高に楽しんで頂き、そして、気持ちよく帰って頂く接客を、とにかく徹底した。



夜の世界に偏見がある友達もいた。
『楽して短時間で高額なお金を稼いでいいね』って。

外側だけ見たら、そう思うのは仕方ないかもしれない。

けれど、私が10年間夜の世界で生きてきて思うことは、

『この世界こそ、プロ意識を高く持っていないと、絶対に生き残れない世界。』

だということ。

それこそ、お店やお客様にとって、
“絶対的な存在“にならなければいけない。



もちろん、プロ意識を高く持っている人ばかりじゃない事も事実。

だけど、夜の世界で働くキャストさんたち1人1人も、立派な個人事業主。
その日の売り上げで自分たちのお給料が決まるから。


ここで伝えておきたいのは、
必ずしも、“美人や可愛い=ナンバー1 “ではないということ。


決して美人ではなくても、
“聞き上手で気配りと心配りができて、そして想いやり“の強いキャストには、
いつもたくさんのお客様で溢れていた。



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私は、お客様からたくさんの財産を頂いた。
それはお金ではなく、“当時の自分の力ではできなかった、たくさんの経験“。



本当の意味での“一流“を教えて頂いた。



一流のお店、
一流のサービス、
一流の品物、
そして何より、

一流になる為に私の至らない部分を本気で叱ってくださるお客様の存在。

更に私に、“銀座での生き方“ と、“人としての在り方“を背中で見せてくれたママの存在。



この期間で、
私の人生も見える世界も、
全てが大きく広がった。





takaco