私には、物心ついた時から、
“将来は歌手になる”という夢がありました。
私の家は、音楽一家でもなんでもなく、
“夢を持ちなさい”なんてことも言われたこともなく、
逆に、“そんな夢ばかり言ってないで勉強しなさい“
それが、父の口癖でした。
勉強は嫌いでした。
高校は学区の下から3番目。
父は良い学校に行って欲しいと思ってたみたいですが、
私は”音楽“の世界に夢を持っていたので、
一応高校卒業っていうラベルだけは持っておこう。
そんな程度で受けた受験でした。
自分の好きなことには頑張れたけど、
苦手なこととか、嫌いなことは
”とりあえず“の気持ちでやっていました。
それに対しての成績や評価が悪くても何も思わなかったです。
因数分解とか、方程式とかこれから先の私の人生には、出てくることもない。
当時は、そんな風に思ってたから、
そこで頑張ろうと思う気持ちが湧かなかったんです。
みんなが大学受験で必死な時期、
私はオーディションや、
卒業してからのバイト先を探したり、
ボイトレスクール探しの日々でした。
父は中小企業の社長をしていましたが、
頼る気は一切なかったです。
中小企業の社長って言っても、会社が安定しているわけではなかったから。
親子であっても、
自分がやりたいと思って選んだ道だから、
自分のできることは自分でしたかった。
高校卒業後、良し!これから!!
って時に、
父の経営していた会社が倒産。
家計を支える為に、某大手家電量販店で携帯電話の販売をしました。
窓のない店内だったから、太陽の光を見れるのは朝の出勤時だけ。
帰ってからは 家事をして疲れて眠る。
そんな生活がしばらく続きました。
でもある日ふと思ったんです。
『このままだと、私の夢は夢で終わってしまう。』
だけど、生活も支えないといけない。
そう思ってた時、事情を知っていた友達から
『私の働いてるキャバクラでバイトをしないか』という誘いをもらいました。
“夜の世界では働かない”って決めてたから、かなり悩んだのを覚えてます。
だけど生活も、自分の夢も両方守りたかった。
だから、“体だけは何があっても絶対に売らない” って自分との約束をし、
私の『夢と現実と夜の世界』の人生がスタートしました。
Takaco H

