大戦略という概念は、リデルハートが戦略論の上位概念として説いた。クラウゼヴィッツやジョミニに代表される戦略論は軍事的勝利の獲得を目的であるが、大戦略は戦後を見据えた平和の獲得を目的とするので、軍事戦略も一つの手段に過ぎず、その他の経済的、外交的圧力、貿易上、倫理上の圧力、敵の意志の弱体化も手段とする。この本ではリデルハート以降の20世紀後半から現代までの代表的な大戦略論がコンパクトに紹介されているのでお勧め。ただし、最低限、クラウゼヴィッツとリデルハートを読んでからのほうが理解が深まる。