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2回目を観た。最初に観た時は、アレサンドロス大王の伝記映画として期待して観たので、コリン・ファレルがアレクサンドロス大王に似てなかったり、グラニコスやイッソスの戦いを省略して頂上決戦ガウガメラの戦いが開始1時間位で終わってしまい不満が残った。2回目は、伝記映画ではなくて、アレサンドロス大王の生涯をモチーフにした大仰な演劇だと思って観たら、これが面白かった。実は何度か観たら面白くなってくる類の映画かもしれない。

ただ、ガウガメラの戦いの決定的場面である、アレサンドロス大王の楔陣形による、ペルシア軍中央と左翼の切れ目への突撃場面において、ペルシア軍に切れ目を生じさせるための、マケドニア軍右翼による陽動のための機動をアレクサンドロス大王自身が率いていたかのように描いていたが、岩波文庫の東征記にあるとおり史実と異なる。正確には、メニダス指揮下の傭兵騎兵部隊だ。演出としては大王自身が陽動したほうが盛り上がるが。

『彼はそれまでなおしばらくのあいだは、麾下の部隊を縦隊に組んだままで引率していたが、そのころ右翼を回りこもうとしていた敵[騎兵隊]に当たらせようと派遣した支援の騎兵隊が、夷狄側歩兵部隊の戦列前面に、ある程度の切れ目を生じさせたと見るや、彼はその切れ目部分へと馬首を回らせ、ヘタイロイ騎兵隊とその場に配置されていた歩兵部隊の一部とで、楔型[の突入隊形]をつくらせるなりこれを手勢に、鬨の声をあげてまっしぐらにダレイオス当人の[占位する]方向へと突っ込んだ。』(アレクサンドロス大王東征記、アッリアノス著、大牟田章訳 岩波文庫より)