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「失敗の本質」で旧日本軍の組織上の問題を論じた野中郁次郎氏が、海上警察、前進基地防御部隊、前進基地奪取部隊、即応部隊と、1775年の創設以来、幾度も組織存亡の危機に直面しながら、時代の要請に応じて、自己革新してきたアメリカ海兵隊について論じている。

野中郁次郎氏によると、自己革新する組織の要件は次の6つ(第6章171頁-203頁)。(1)「存在理由」への問いかけと生存領域(ドメイン)の進化、(2)独自能力-「有機的集中」を可能にする機能配置、(3)「分化」と「統合」の極大化の組織、(4)中核技能の学習と共有、(5)人間-機械系によるインテリジェンス・システム、(6)存在価値の体化。

「失敗の本質」が組織の問題を論じたコインの裏だとしたら、「アメリカ海兵隊」は自己革新できる組織を論じたコインの表だから、「アメリカ海兵隊」を読むことは「失敗の本質」を反対側から理解することになる。「失敗の本質」を理解するためには、最近売れている「超入門 失敗の本質」を読むより、「アメリカ海兵隊」を読むほうが良いと思う。