
戦争の普遍的な”原理”に関してナポレオン自身が語った78個の格言集。80頁の薄い本。ナポレオンは”原理”という言葉は何度も格言の中で使うが”戦略”という言葉はほとんど使わない。”戦略”というのは状況に応じて変化するが、勝つための”原理”というのは普遍的なものだから、それを古今東西の戦史を繰り返し繰り返し読むことで会得しろと言っている。
”戦略”というのは、”将来の計画”として論じられているものは小学生の夏休みの計画表みたいに実現不可能な夢物語のことが多かったり、逆に緻密であれば複雑でわけわからない上に実行段階で現実とのズレが生じることが目に見えていて、逆に過去の成功例をあとから”何とか戦略”として論じると「ただの後付じゃん」と思うことが多いから、”原理”として論じるほうが確かにクリアーに理解できる。
要するに戦略というのは時間軸の変化に対して脆弱なわけだから、特に戦略なんてものは持たずに、いくつかの”原理”に基づいて状況に応じて行動を変化させるナポレオン方式のほうが現実的な気がする。