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2年前に読んだ本だが、「市場とは何ぞや」ということで再びパラパラ。本書は「制度」としての市場の「設計書」であり、市場が機能するための条件は本書によると次のとおり。

1.情報が円滑に流れること。
2.財産権が保護されていること。
3.人々が約束を守ると信頼して差し支えないこと。
4.第三者に対する副次的影響が抑えられていること。
5.競争が促進されていること

1~5の要件があるが、今、再び考えると、インターネットではそれこそ会ったこともない見ず知らずの者同士をマッチングさせるから、1のミクロ経済学上定義されている「情報の非対称性」を解消し、いわゆる「レモンの市場」にしないことが、インターネットでは特にポイントであり、取引を促進するキーな気がする。そのためには市場の運営者がコストを負担して「情報仲介機能」を果たし、「シグナリング」「 スクリーニング」の場を設けるというのが理論的な帰結だが、これらの仕掛けを取引「過程」そのものに有機的にビルトインしていないと、トラブルが起きた時に、一連の取引過程から切断された状態で事後的にお金で解決(補償)というやらなくていいコストを負担する仕組みになってしまう。

また、越境取引の難しさは、決済や物流といったインフラ面もあるが、やはりこの「情報の非対称性」を乗り越えられない点が大きいと思う。