1862年の北軍によるニューオリンズ制圧が、南北戦争の帰趨を実は決したという。南軍は戦費調達のために、綿花を担保にしたポンド建て国債を起債しており、この国債は当時高値で取引されていた綿花の現物と引き換えることができるということで、ロンドンやアムステルダムの投資家の間で人気となり、南軍の戦費調達を支えていた。ところが綿花の生産物拠点であるニューオリンズを北軍が占拠したことで綿花との引き換えが現実にはできなくなり、国債が暴落、南軍は戦費を賄えず、焼け石に水で紙幣を乱刷しハイパーインフレを引き起こしジリ貧になっていったという。国債の担保になっている商品の生産拠点を攻略することで兵糧攻めにするなんて賢い。
ロスチャイルド家が伝書バトでワーテルローの戦いの結果をいち早く知り大儲けしたというのは全くのデタラメらしい。実際は、英軍が大陸で支払い手段としていた金を大量に調達していたロスチャイルド家は、戦争終了とともに支払い手段としての需要がなくなった金の大暴落により大損する可能性が高かった。ここで一発逆転を賭け、もはや戦争継続の必要のなくなったイギリス政府の借入金が減少し国債も値上がりするだろうとの予想の下に(外れる可能性もあった)、国債を大量購入し、その予想が結果的に的中したことで大儲けしたというのが事実らしい。