「クラウゼヴィッツ戦争論」に対する批判は①絶対戦争への信奉が第一次大戦の殲滅戦を招いた②戦争を国家対国家の現象に限定している③「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」という目的手段関係に歴史的には必ずしもないことの3つに整理できる。

①はリデル・ハートのような批判者がクラウゼヴィッツ戦争論を誤読している、②はクラウゼヴィッツに20世紀の対ゲリラ戦争や21世紀の対テロ戦争を予見しろというほうに無理があるといえるが、③の批判はなかなか重たい。よく考えてみよう。