仏革命当初チュイルリ宮殿に突撃してブルボン王朝が雇用していたスイス衛兵を倒す民衆を見て無名時代のボナパルトが一言「ルイ16世はバカだ。民衆など砲撃して数人血祭りにあげれば宮殿に侵入されることはない」。後に断頭台に消えるルイ16世はスイス衛兵に決して民衆に発砲するなと命令していた。

数年後、ボナパルトは、かってルイ16世をバカ呼ばわりした発言どおり、パリのど真ん中で民衆に対して大砲をぶっ放して、血も涙もない鎮圧を行った(ヴァンデミエール事件)。ただ発言どおり鎮圧には成功した。

人格的には、ルイ16世は人道的でいい人、ボナパルトは酷い奴だが、ルイ16世は民衆にギロチン送りにされ、ボナパルトは皇帝ナポレオン1世になった。歴史の皮肉だ。

21世紀の中東では、政府軍によって19世紀のボナパルト的対応が相変わらず行われたが、民衆は力強い。軍事弱小国家には欧米による内政干渉が平然と行われ、インターネットによって民衆に情報が行き渡っていることが原因であろうか。