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インターネット新世代:村井純著

日本のインターネットの父と言われる村井純氏によるインターネットの現在と将来。
twitterでつぶやいた読書メモをブログのほうに残しておこう。

地表から大気圏全体にわたる人類の活動範囲に対する情報空間をデザインする・・・無線技術が不可欠(P55)

周波数の高い電波はたくさんのデータを運べるのですが、その代わりに直進性が増して障害物に対して弱く・・・周波数の低い電波は障害物に対しては強いけれども、運べるデータの量が少なくなる、というジレンマ(P57)

惑星間インターネット(Interplanetary Internet)という技術・・・ここで難しいのは距離の問題・・・遅延が大きいところで信頼性のある通信をするために、遅延耐性ネットワーク(DTN,Delay Tolerant Network)という技術が生まれた (P57)

光が地球を1周するには、132ミリ秒という時間がかかります。光の速度をもってすれば、132ミリ秒で地球の裏側まで行って帰ってくることができます (P104)

IPv6の第1の特徴はアドレス空間が無限といってよいくらい増えること・・・またIPsecと呼ばれる暗号化とヘッダの機能を備えています。IPv4とIPv6では、この2つの違いがあるだけ・・・(P115)

P2Pは非常に大きな可能性のある重要な技術・・・トラフィック(データの交通量)を集中させないためのトラフィックエンジニアリング技術としてたいへん重要・・・クラウドコンピューティング時代に優れた分散技術を構築するために不可欠(P128)

危機管理の点から・・・日本には太平洋側にしかケーブルがありませんが、日本海側にもケーブルを引き、地球一周高速ネットワークをつないでおくといった発想 (P134)

中国で通信販売が飛躍的に伸びたきっかけは、支払方法に対するインターネット上の新しいサービス「アリババ」の出現・・・銀行の口座の一部をデポジットのような形で取り扱うことができる仕組をつくった(P144)

大事なことは、構造として考えるということ(P152)

インターネット上のサービス開発は、ウェブというプラットフォームの上で作られるのが一般的です。このプラットフォームには、サービスの制御、認証の仕組、暗号化を取り入れた通信が備わっています(P162)

グローバル空間の一番基本となる連続性を担保したうえで、インターネット上でのアクセスをコントロール・・・Herdictというプロジェクトは、ある地点においてアクセスできない情報があれば・・・どこに位置する情報で、どのようにブロックされているか・・・グローバルに記録(P181)

2009年現在、14か国、26大学の間で授業の共有が実現・・・「SOI(School on internet)アジア(P185)

中国のファーウェイ(華為技術、Huawei Technologies)社・・・世界通信機器のマーケットシェアの分布をあっという間に塗り替えて、誕生から10年かからずに世界のマーケットの50%を超えるようになった(P195)

携帯電話・・・テレビ・・・ガラパゴス・・・グローバルな空間の中で競争力を維持するためには、産業構造のこうしたところが足かせになる(P197)

デファクト標準(de facto standard)と・・・デジュール標準(de jure standard)と呼ばれる、国と国の関係で決めていく国際標準があります(P197)

世界地図で見ると日本はアメリカの反対側・・・光ファイバーでも無線通信でも重要な位置・・・中東、アフリカ、インド、ユーラシア大陸との関係を考えたときに日本は重要な拠点となり得ます(P200)

コンピュータネットワークARPAnet・・・UNIXオペレーティングシステム・・・ちょうど同じ年(1969年)に生まれたこの2つの技術がインターネットの起源(P202)

重要な役割を担うのは主にエンドシステムであり、技術としては、デバイスやコンピュータが向上することで進んでいきます(P208)

インターネットの鍵を握る国や地域が大きく変わろうとしています。この10年の主人公は何といっても中国です(P210)

現在、科学技術分野の大規模計算処理は、グリッドコンピュータという呼び方で、遠隔地からもスーパーコンピューターが共有できる環境整備が進められています(P214)

コンピューターの計算能力の向上をはじめとした個々の技術開発を推進・・・フォンノイマン型コンピュータ(演算装置、メモリー、入出力による現代のコンピュータの総称)の限界も議論・・・量子コンピュータ(P215)