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サルでもわかる 日本核武装論

田母神氏による日本核武装論を読んだ。印象深かった文を抜粋しておく。

米中の真の懸念は北朝鮮より日本の核武装(4ページ)

日本救援のための参戦決議に、いつでも賛成してくれると考えるのは、私は危険だと思います。アメリカが助けてくれるかどうかは、アメリカの意志によるのだ、というくらいは知っておくべきでしょう。(24ページ)

地政学的にいえば、日本は、核武装した三つの独裁国家に囲まれ、世界で最も不安定な国なのです。(36ページ)

日本を自縄自縛してい問題を一つ一つ「止めた」と宣言していけばいい。まず非核三原則。これはとりあえず、「"持ち込ませず"を削り、二原則にします」。武器輸出禁止三原則は、国内の防衛産業を育成するため、「①共産圏諸国、②国連決議により武器輸出が禁止されている国、③国際的紛争の当事国又はそのおそれのある国、という、67年の佐藤栄作内閣時代の三原則に戻します」。専守防衛は「止めます」。集団的自衛権は「行使します」。自衛隊は「他国の軍隊と同様に行動させます」。こうしたことを日本政府が宣言したとして、国際的に何ら非難される筋合いのものではないのです。そして、最後に「NPT体制から脱退します」と宣言すればいい。(57ページ)

南西諸島の護りは禁緊の国民的課題(58ページ)
中国の野心を封じる南西諸島の自衛隊基地建設(60ページ)
中国は核軍拡から海洋軍拡へ進む(63ページ)

いま、国民の多くは忘れていますが、戦後の歴代指導者、吉田茂、鳩山一郎、岸信介らは、真剣に”核武装”について考えていました。池田勇人や佐藤栄作は、日米首脳会談で「中国が核武装したら、日本も必ず核武装する」と発言しているのです。(71ページ)

日本社会には、大学教授とか評論家、ジャーナリストに名を変えた確信的な中国の工作員が七十数名浸透していて、この人たちは月に一度、中国大使館に召集され、知識人という立場で自分がなした成果を報告するそうです。(72ページ)

ニュークリア・シェアリングの条約が締結できれば、日本の抑止力は飛躍的に向上しますし、南西諸島区域で、中国との紛争が起きた際にも、アメリカは逃げ出すようなことはできなくなります。このようにして当面の我が国の核抑止力を担保する一方で、私は、日本が真の独立国となるためには、敵国への攻撃能力を整備し、核も独自に装備して、一歩ずつ自立して国を護れる体制に向かわねばならない、と思っています。(81ページ)

日本はそれほど大量の核兵器を持つ必要はないと考えています。アメリカやロシアのように、地球全体を破壊できるような過剰な量は必要ありません。日本は、あくまで敵対する勢力への抑止力を整備すれば十分と考えます。具体的には、私は、潜水艦を主体としたイギリス型の核防衛政策を目指すのが、日本の実情に合っていると思います。ただし、実態としては、フランスのように指揮も命令も、アメリカに束縛されない体制に向かうべきだと考えています。(82ページ)

日本の国土は狭い、と考えがちですが、領海と排他的経済水域(EEZ)を含めた広さは、世界第六位となります。(83ページ)

まず核ミサイルを搭載できる戦略原子力潜水艦は、三隻も持っていれば十分だと思います。・・・さて核兵器はほとんど使われることのない兵器です。我が国が自ら国を護るためには核兵器に加えて攻撃的兵器の保有が必要となります。・・・そのために、アメリカと同じように攻撃型の原子力潜水艦も必要になります。攻撃型とは核を積まずにSLBMを発射して、敵基地を叩くとか、駆逐艦、潜水艦を叩くという目的の潜水艦です。・・・日本は現在、通常エンジンの潜水艦を十六隻もっています・・・双方あわせて三〇隻ほど稼動させておくとすると、約四〇隻くらいは必要となります。・・・またこれだけ広い海を持っているので、日本周辺を絶え間なく遊弋させておく航空母艦を二~三隻備える必要があるでしょう。加えて、トマホークのようなミサイルを搭載できる戦略爆撃機が10機程度必要と思いますが、現在開発中の国産機を回収すれば十分だと思います。(83~84ページ)

いま、日本では、自衛隊主導で、F22に匹敵する「心神」というステルス機を開発しています。(91ページ)

想像力を刺激される本であった。