
日本防衛の大戦略―富国強兵からゴルディロックス・コンセンサスまで
十七世紀以降、日本はオランダ、イギリス、ドイツ、そしてアメリカと、時代の覇者と同盟関係を結んできた。しかし日本は「無条件に強国に乗っかる」という戦略を選んできたわけではない。本書は、日本の安全保障政策の基盤となる理論と政策実行の際の制約を歴史的に解説し、日本の戦略家がいま創造しようとしている選択肢「ゴルディロックス・コンセンサス」(極端に強硬でも軟弱でもなく、アジアにも欧米にも寄りすぎない大戦略)について検証する。この選択肢が国民的合意を見たとき、日本はアメリカに過度に依存せず、中国の攻撃に脆弱な状態でもなく、安全に存続してゆけるだろう。軍事力と自立を均衡させ、日本の新しい安全保障の選択肢を生み出す日本の大戦略の変貌を、斯界の第一人者が国内・国際政治の歴史を交えて解き明かす。
戦略性がないと言われる日本は大戦略国家だった。
勝つための戦略ではなく負けないための戦略ではあるが。
勝つための戦略ではなく負けないための戦略ではあるが。