イスラム宇宙飛行士
イスラム教徒が宇宙で直面する難問ここで問題が起こる。地表から約350キロメートルの軌道上を周回するISSからは、キブラ(イスラム教徒がメッカに向かって礼拝する方角を意味するアラビア語)が秒単位で変わってしまうのだ。ISSの軌道によっては、1回の礼拝中にキブラがほとんど180度変わってしまう可能性がある。敬虔なイスラム教徒はどうすればよいだろうか。・・・マレーシアの宇宙機関ANGKASAは2006年、こういった各種の問題に取り組むため、イスラム教徒の科学者を150人集めて会議を開いた。・・・「宇宙では、礼拝に関する儀式的な制約は、ジハード[イスラム教徒の聖戦]の際に許される以上に緩和されると考えてかまわないと思われる。(中略)重力が存在せず、方角の正確さを決定し得ない場合は、適切と思われるやり方で礼拝することが理にかなっている。神は、その人の能力を超えることを強いたりはしない」とMohammed准教授は指摘する。信心深い宇宙飛行士が宇宙に旅立つことが多くなるにつれて、こうした疑問はこれからも生ずるだろう。・・・
イスラム教徒の方々は、将来スペースコロニーで人類が生活するようになったらどうするのだろう。そもそも、人類が宇宙で生活するようになったとき、現在の「宗教」に何らかの変化をもたらすのであろうか。「神」という概念はそのままなのであろうか。人は「規範(ノルム)」がないと「アノミー状態」に陥って社会性が崩壊するというから、宇宙でも何かしらの「規範(ノルム)」が必要だろう。それが現在の「宗教」そのままとも思えないので、何かしらの変化は起こるのであろう。