イメージ 1

原作版 ゲッターロボ

宇宙から降注ぐゲッター線の影響で地下に避難せざる得なかった
地球の先住人類である爬虫人類の恐竜帝国がかっての住処である地上を取り戻すために
人間に戦いを挑むところから物語ははじまる。

爬虫人類からすると、もともと自分たちが地上に住んでいたのだから、
地下に避難している間にサルから進化して地上を我がもの顔で荒らしている
人間は空き巣のような存在に過ぎない。しかも科学力は爬虫人類のほうが圧倒的に上ときている。

生存問題を突きつけられた人間のほうは、
爬虫人類が苦手とするゲッター線を動力とする
ゲッターロボなるロボットで戦うことになる。

途中から百鬼帝国という鬼の帝国も現れ3つ巴の戦いになる。
百鬼帝国の策謀により恐竜帝国は地下に再び追いやられ、
百鬼帝国と人間が対決する。

そこにさらに古代アトランティス帝国の古代人が蘇る。
アトランティス帝国の古代人は現代の人間を利用しようとするが、
こちらも百鬼帝国の策謀で壊滅状態に陥る。

最後に人間はアトランティス帝国の遺産の力を利用して百鬼帝国に勝利する。

物語の背景がこのように互いの種の生存にかかわるので、
互いに正義があり、それゆえに宗教戦争ではないが
劇中の描写も過激なバイオレンスなものになる。

ここで相手にも正義があるなどの偽善に傾きがちだが、
自らの生存を脅かす存在は何の迷いもなく「悪」であり、
自らの生存を守る戦いは絶対的な「正義」であると
ゲッターロボの主人公たちのように考えるべきだろう。
戦いの最中は敵に容赦しない意味でも。

そこから先の相手のことを考えるのは政治の領域だろう。

十数年ぶりに読み、さすがに昔初めて読んだころのドキドキ感はないが結構面白かった。
自分が持っているのは画像にある十数年前に出版されたものだが今では文庫版で読める。