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N -- Io e Napoleone(邦題:N‐私とナポレオン)


現在開催中の2007年イタリア映画際の上映作品の一つ。

N‐私とナポレオン

(2006年/110分) 監督:パオロ・ヴィルツィ
N -- Io e Napoleone (Paolo Virzi)
「イタリア映画祭2005」で絶賛された『カテリーナ、都会へ行く』のヴィルツィ監督の新作。1814年、エルバ島に流されたナポレオンは島民たちに熱烈な歓迎を受ける。しかしそれを快く思わないマルティーノは、暗殺を企てた。ナポレオンの新解釈としてイタリアで話題を呼んだ小説『N』の映画化で、ナポレオンをフランスのダニエル・オートゥィユが、2人の男の間を揺れるエミリア男爵夫人をモニカ・ベルッチが演じる痛快な喜劇。第1回ローマ映画祭で喝采を浴びた。

「私とナポレオン」に元首相の影 
 
ローマ国際映画祭2日目の10月14日、パオロ ヴィルツィ監督の「N-私とナポレオン」が上映された。映画では序盤からナポレオンがベルルスコーニ元首相と重なって見えるストーリー展開で、モニカ ベルッチの存在がかすんでしまうほど。実際、撮影中からモレッティ監督の「カイマン」と同様の象徴的な映画と話題を呼んでいた。ヴィルツィ監督が皇帝暗殺を企てる若者を演じたエリオ ジェルマーノに「ベルルスコーニを憎むようにナポレオンを憎め」と演技指導したとのエピソードも話題に拍車をかけることに。しかし監督は「映画であり政治的宣伝ではない」と語る。一方、ベルッチは「ベルルスコーニを題材にしたのよ。でもだれか他の権力者でもよかったの、シラクとかね。私たちはみんな複雑な人物に惹かれるし、権力とは抗えない魅力を持つもの。もちろん良くないことだけど、悪魔に惹かれることはないなんて言えるかしら?」とコメント。ベルッチが演じるのは享楽的で時に子供っぽくコケティッシュな男爵夫人で、時代の流れを肌で感じている成熟した女性という役どころだ。
ナポレオンが映画の題材になるとき、
だいたいがワーテルローやらエルバ島、セント・ヘレナ島が舞台になる。
権力の階段から転げ落ちていくときの権力者のほうが人間くさくておもしろいからだろう。

「ベルルスコーニを憎むようにナポレオンを憎め」と演技指導したとの件がおかしい。
強い人間に対して歯向かうことは「正義」であるという弱い人間の屈折した心理を引き出すためなのか、
ベルルスコーニ元首相がとんでもない奴なのかどっちなのだろうか。。。

両角良彦氏の「セント・ヘレナ落日―ナポレオン遠島始末」(講談社)を読むと、
セント・ヘレナ島に流されて、時には弱気になったりするナポレオンの生身の姿がよくわかるのでお勧め。