『統合軍参謀マニュアル(The Joint and Combined Staff Officer's Manual)』
(Nicholas, Jack D.;Pickett, George B.;Spears, William O., Jr著、白桃書房 野中郁次郎監訳)を読みました。

巨大化した組織を活性化するためにはたいがい組織の分割をする。
しかし、組織の分割とはただ単に組織を小さくすればよいのではなく、
同時に分割したものを組織全体としてシナジー効果を発揮するように「統合的」に運用する
ことが求められる(監訳者野中氏)。

そのために、伝統的な陸海空海兵各軍を「統合」して運用するために
統合軍参謀部幕僚が留意すべき事項をまとめたマニュアルです。
古代ローマ軍もしかりですが、アメリカ軍のマニュアル化に対する執念を感じさせる本です。

全体の構成は下記のようになっています。

第1章 アメリカにおける統合参謀本部の設立と発展
第2章 統合軍(連合軍)指揮に関する問題点とその運用原則
第3章 統合軍(連合軍)の組織と機能
第4章 統合軍(連合軍)参謀部の組織と任務
第5章 幕僚研究
第6章 幕僚会議
第7章 作戦計画の順序
第8章 分析の準備
第9章 計画と命令の準備
第10章 国家戦略
第11章 統合軍(連合軍)参謀部幕僚実務心得
付録1 標準様式
付録2 軍事用語集

「付録1標準様式」は、具体的に考慮すべき項目の
チェックリストになっており汎用的なマニュアルとして役に立ちます。
かっての米軍の編成などの「事実関係」の部分も勉強になります。

指揮の統一は戦争において最も重要なものである(ナポレオン)。

個人的には、この一言につきると思いますが。