流行というのは

基本的に恣意的に形成された

ある意味津波のように

押し寄せて来るムーブメント



組織的に意図された

マーケティングウォーズの一環で

アパタイズメントが作り出す

その破壊力は新聞や雑誌

映画広告と進化の過程を経て

TVコマーシャルによって

極大化された波となり



時には社会変容の

リーサルウェポンとしても

広く多様な組織連合に

利用され続けて一般化し

そのディープなインパクト効果は

絶大なマネーへと流れつき

少し前ならその市場規模は七海から

陸地を無くす勢いだった



しかし時代は移り変わり

今やその広告は

ソーシャルメディアへと移行

それまで広告業界が

牛耳っていた巨大な流行発信源が

その機能を奪われ



情報の送信を

個人へ直接流し込み

まるで小川のせせらぎのように

緩やかにたおやかに

無意識の領域へと伝達する

そんな新世界では


小さく細分化された

微弱な情報の伝達刺激に敏感な

もしくは無意識的に

洗脳されてしまうタイプにしか

届かずに今やブームなどは

死語となりつつあるのが現状



街の通りを

行き交う人々を眺めていると

その時代の流れを

分かりやすく写している



たとえばファッション

ファストに統一された人は

それこそ真っ黒クロスケ

または真っ黒クロミなどのように

ご愁傷さまと言いたくなってしまう

そんな右へならえの人々から



コスプレや古着

革ジャンやスタジャンなど

古き良き時代の出で立ち

分かりやすく女装した人や

ひと目では気づかないくらいな人と

様々な価値観が行き交っている



今や情報源が多様化し

どの方向を向くかで選ぶ洋服は変わり

そこに統一された時代感などは皆無



ヘアスタイルは

海外からの観光客などは

髪の色も瞳の色も違い

しかも染色していると見分けもつかない

黒髪でも話す言葉は外国語

まさに街の中はカオスである



そこに統一された価値観など

見つけ出すほうが難しい

ただ最近目立つのはワンポイント赤

特に赤い靴で歩く人が多いから

海外アーティストなどが

発信しているのかもしれない



流行の発信源が

国内とは限らない

海外からの観光客や

解放された音楽作品や映画作品

しかもそこにアニメーションも加わり

何の出で立ちなのかも分からない



しかし映画も音楽も

どちらかというと

往年の名作の影響が大きいように思う



街角で歌うアーティストも

知っている歌を歌っているし

すれ違う若者がH2Oの歌を

口ずさんでいるのを聞いた時には驚いた

確かにあなたはシンデレラさと

こちらもつられて歌う始末



国内政治や国際情勢を見ても

主義主張の統一から多極化が叫ばれ

資本主義はどん詰まり

自由主義を謳う国々では纏りを欠き



成功者達に憧れる事すら

その内に廃れてしまうかもしれない



おそらくこれからは

個人の感性重視の時代に変容し

例えば国家や職業や趣味趣向などが

一括りの境界になり

テクノロジーによって

言語統一が達成されてしまうと

社会主義から自由主義の国へ移住する

またはその逆や共産主義や

わざわざ紛争に参加するような

価値観すらも国境を超えて

動き回るかもしれない 



誰もが知っている

スーパースターは姿を消し

それぞれの価値観内での

たとえば宗教の教祖のような

スーパースター達が

今の有名ユーチューバーように

乱立するのかもしれない



TVや映画などで

過去に一旗揚げたスターが

ユーチューブで復活するように

これから来る次代のスターも

帰って来たウルトラマンのように

過去から現れるかもしれない



ベートーヴェンが流行し

意外と大工を目指す若者が増えたりと

これまでとは違う価値観が

次の時代を創り出すのは

おそらくこれまでと変わりはしない