鹿岳(かなたけ)の姿を見てから、
河原の石に腰掛けて昼食としました。
目的地まで、もう半分以上は来ていますので、
気持ちもゆっくり気分です。
腰を下ろした途端に車の音や瀬の音が聞こえてきました。
##さんは地元で長く教壇に立ち、子供達を教えて居たということで、
地域社会に詳しいので色々教えて貰いました。
社会科の勉強が出来た気分でした。
この辺りは、無人の千平駅の真南に位置していと考えますが、
ここまで歩き始めて約3時間です。
昼食を終えて歩き出すと・・・
赤い橋が見えます。
古い橋のため、大型車両は通行できない橋です。
不通橋(とおらずばし)と言う名前で、
ネットで調べると霊感スポットにもなって居るようです。
身投げ防止でネットが設置と記載がありますが、
橋脚補修の工事の最煮作った安全ネットと言うことらしいです。
高さは30Mもあるそうです。
防護ネットが見られるか写真を拡大してみました!
下から見ると橋脚の岩盤補修の箇所と見られるものがあります。
やはりこの工事の最、ネットが設置されたように思います。
2本の太い橋桁とアーチの形状はローゼ鉄橋と呼ぶようです。
この辺から、川幅がグッと狭い不通渓谷(とおらず渓谷)となり、
両岸には岩がせり立っています。
名所の渓谷を歩くなんて、すばらしい!
橋を通過するとすぐ2つの橋が見えます。
一つは甘楽多野用水の「不通水道橋」という名前で、
鏑川の水位が低いので、周辺エリアに水を上流のダムから引いているそうです。
金沢・兼六園の あの高台の水を、
遠くの高い所からサイホンの原理で引いているのと同じようです。
社会がこんな方法で整備され、地域が潤うので、
地方税の固定資産税などが高いのは少しだけ納得かも?
絵になる風景です!
しかし、この川幅は10M位です。
あの台風の大水の時、この幅では、ここがボトルネックと成り、
凄い勢いで流れる様は見たいような気もします。
橋を通過して下流を撮影しました。
一番手前は人しか通れないようです。
こんな岩壁の箇所に、
古いクライミングロープが1本垂れ下がっていました。
岩場があれば登る人が要るんですね!
・ ・ ・!
その先の右手には、上信電鉄の鉄橋がみえます。
その奥は山岳エリアのため、
こんな場所に線路を作る必要があったんですね。
(上信電鉄は高崎と下仁田を結ぶ重要な私鉄路線です。)
この辺は地図で確認すると、川と平行して線路が敷かれています。
上信電鉄の千平駅から歩いても7~8分とのことです。
この辺りは既に下仁田町地内です。
いろんな物や歴史も垣間見た気分で、充実した時間!
下の写真はネットから拾ったものです。
撮り鉄の人にとっては格好の撮影場所ですね!
そして川幅も少し広くなり、
大きな石がゴロゴロして居るエリアに入ります。
これは高さ5m位でした。
また
鏑川のヒトマタギも出来ます!
「そこで一旦停止お願いします!」
「無理で~す!」
大石のエリアではボルダリングが盛んに行われていました。
神奈川や新潟ナンバーの車がみられました。
岩角に残った白いチョーク(炭酸マグネシウム)の滑り止めの粉です。
下が砂地のため落ちても危険は少ないかも知れません!
「ここなら登れそう?」
・・・沢靴なので止めておきました。
このルートにも、きっと名前があるんですよね。
5~6人の人が、半袖になって楽しんで居ました。
入渓点というか河原に降り立ってから、約4時間の
鏑川の川床歩きは終了できましたが、
平凡な河川敷の風景や
雑排水の滝、ポリバケツの破片、ブルーシートの切れ端、鉄橋、
そして不通渓谷とボルダリングエリアなどなど、
水量の少ないこの時期限定の大人の遊びエリアかと思います。
##さん、ご案内有り難うございました。
お陰様でこんなブログも紹介することが出来ました。
さすが、社会科の先生だっただけあって、
楽しく勉強が出来ました!
(ロープは一度も使用しませんでした!)