2020・11・6 秩父・天理岳 | 高橋 丈のブログ

高橋 丈のブログ

山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

あの日は暖かくて風もない絶好の登山日和でした。

天理岳は分県登山ガイド「埼玉県の山」で紹介され・・

「読図と岩場歩きの世界」と著者の打田瑛一氏はコメントして居ます。

でも、

地形も比較的分かり易く、岩の尾根もチョコッとスリルを味わう

チョコスリの世界で、楽しい1日が味わえる名ルートと思います。

日曜日のため

駐車場は何処も満車でしたが、

日向大谷にある山荘の奥さんが「ここに駐めると良いよ」と言ってくれてラッキー!

ここの山荘は手料理が美味しいと知り合いの人が教えてくれました。

お風呂も良いらしいです!

登山口から歩き始め、駐車場は満車でした。

暫く登山道を歩くと沢と出合い、その沢沿いに登ってゆきます。

最初は踏み跡らしきものがあるのですが、

杉林の中にいつしか消えてなくなります。

1度地図を開いてコンパスを当てて確認しました。

なおも沢添いの斜面を歩いていると・・・

「ここを登るんですか~?」

「地形は外してないですから、大丈夫で~す!」

 

このルートは天理岳山頂の神社に参拝するための最短ルートで

昔の人が使っていたと思います。ルート途中には神社もありました。

そんな会話と一緒にグングン(ジワリジワリが正しいです。)と

高度を上げ、やっと尾根の上に飛び出ました。

 

尾根上の平坦な場所で、一休み!

そしてヘルメットとハーネスなど装着しました。

こんなところで、大袈裟かも?

でも絶対事故は起こさない、起こしてはいけない!

少しでも、リスクを小さくする努力をすることも大切ですね!

 

少し歩いてやっと山頂が見えました。 

 

そして現われたこの景色!

「良い景色ですね~!見てください!」

あれ~ッ、反応がない。

でも、

柔らかな陽の光は、

確かに晩秋の落葉林を包んで居ました!

 

そして

急な鎖をあそこの空の窓まで登れば山頂です。

こんなところでも、

シッカリロープで安全確保で鎖を楽しめます。

 

山頂は狭く、両神山を間近に見ることが出来ます。

そして、1175mの山頂で記念写真をカシャリとやりました。

山頂から右は鎖の八丁尾根です。

山頂でも、地図とコンパスで一つ二つ技術面の話でしたが、

昼食目前でごめんなさい!

山頂にドカンと腰掛け、ポットのお湯利用のカップ麺とか

おにぎりとか・・。

最後に濃いい目で甘めの「苦甘コーヒー」も結構似合ってました。

風もなく日射しの下でのんびりと贅沢時間を味わいました。

午前中は地図読みながらの登山で、

これからは岩場歩きの岩尾根ルートです。

何とバリエーション豊かな山でしょう!

チョコッとスリルのあるチョコスリの世界に突入です!

これが何とも楽しいですね!

でも、間違えると大変なことになる岩場・・・

「慎重にお願いします!」

 

いくついも幾つも小さなピークを越えると・・・

「アレ~ッ、こっちですかね?地図とコンパスで確認しましょう!」

こんなこともありましたが・・・それも今では実のある経験の一つです。

確認すれば・・・安心安心!

 

そうやって、今度は落葉林の世界へ入って行きます!

「山と渓谷」の表紙に出るような景色です。

視野は広がり、空気は冷ややか、そして陰った光

抽象的ですが・・・透明感のある空気も!

これは・・・前回アップした写真です。

3度楽しい晩秋の天理岳登山も終盤です。

新緑のころもきっと素晴らしいと思うんですが・・・!

 

尾根を下って分岐にはこんな立派な道標があります。

そして山荘の庭を取り抜けて下山終了でした!

いつか泊まりたい!

1周6時間30分の山旅でした。

山頂で30分の昼食も良かった!

あの日は70歳代の男性単独の人とお会いしましたが、

その人のみでした。

予想通りの地図読みと岩場歩きが楽しめた、静かな1日でした!

◆次回は・・・

山荘に泊まって美味しい手料理と山談義、

新緑の頃に・・・岩場では、みずみずしい緑色の苔、

新緑の雑木林も味わいたいです!

両神山が余りにも偉大すぎて・・・、

でも・・・

あの日の天理岳も素晴らしい山旅を味わうことが出来ました。!