2020・11・22 秩父・二子山 | 高橋 丈のブログ

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山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

昨年計画するも、3回雨などで流れてしまった二子山でした。

写真は、

先日の破風山から見えた二子山で 左が東岳、右が西岳です。

 

この山は秩父の武甲山と同じように石灰岩の山です。

濡れると滑り易いいと言うことで、雨中止としてきました。

岩も自然な状態では表面にブツブツなどがあるんですが、登山靴により表面がつるつるの状態になってしまいます。

尾瀬の至仏山の岩場にある蛇紋岩も登山靴で磨かれて、

濡れると極端にスリップ危険が増します。

岩質よりも原因はそこの方が大きいかも知れません。

 

あの日は・・・

気温も高め、無風状態で快適に登れる状態でした。

まずは小手調べに東岳へ登ります。

鎖場の通過が核心部ですがかなと思いますが、普通に通過出来て

ドンドン登って来ます。

結構早いので、私もテンポが速くなり気味です。

背中は汗です。

 

そして到着した東岳山頂です。

暑いのでアウターを脱いで、ハーネスの装着し直し、

お腹を引っ込めてシッカリ締めましょう。 

後ろは西岳です。

「クライマーが見えますよ!」

「アレはクライミングでなく登山者です。

あそこを登るんです! はい。」

 

ほんの一瞬ですが、皆さんの時間が止まった感じでした。

 

東岳を下山して又峠にて昼食タイム、

どっかり腰を下ろすにしても、お互いのディスタンスは保たれて、

さすがに意識もレベルが高いです。

その間、何人もの人達が往来して、

日帰りで登山出来るこの山の人気の高さを感じます。

また、

オーバーハングの聖地とも言われる「弓状バットレス」があるので、

クライミングの皆さんが多いです。 駐車車両は軽く30台は越えていたと思います。

そして西岳の岩場の下部にはこんな看板が有ります。

 

「どうぞの合図で登ってください。」

 

スタンス(足置く場所)は豊富にあるので、

その中でも、どれれが一番かな?

スタンスが決まれば、次は手で持つホールドですね。

そしてムーブも決まって、後は体を引き上げるだけです。

この辺の岩場では、クライミングの動作と全く同じです。

登山道でも、時としてクライミング技術は要求されます。

 

そうやって登って来た山頂で ・ ・ ・カシャリ!

二子山の山頂は思ったより遠くなかったと思います。

それは、積み重ねてきた技術の助けにより、

成し得た結果ですね!

登頂おめでとうございます!

良かったですね!

 

右に槍のような尖った大ナゲシ、中間に凹みが八丁峠、八丁峠から右は少々難易度の高い「赤岩尾根」、八丁峠から左が八丁尾根、

そして台形が両神山です。

自分で登った遠くに見えるギザギザの岩尾根、見るとアルバムをめくるように記憶が蘇って来て、良い風景でした。

たまにはここも登りたいですね!

 

さて

「これからは、岩稜ルートの下りですので、

             気を緩めず行きましょう!」

リラックスしたムードが漂って居ました。

緊張していると事故の確率も高まりますね。

原因は計りませんが、先日もこの辺で転落事故が発生しています。

(ご冥福をお祈りいたします。)

踏み跡やペンキマークを確認したりして、ドンドン下ります。

この辺で・・・写真タイムです。

後ろを振り返って・・・

自分たちが頑張って登った山頂が

青空をバックに誇らしげに尖っています。

岩壁にクライマー

少々難易度の高いルートに取り付いています。

もう少しですね!

この人をどう見るか・・・

 

反対側を見ると「叶山」。

白い部分が石灰岩を採取している場所です。

ドンドン低くなって行くのが感じられます。

社会が必要とされている事業ですが、何とも言えない気持ちです。

 

そして

最後の鎖を通過して

安全だと思ういつもの箇所で一休みです。

下りてくると、やっぱり上からの落石が怖いですね。

そして

踏み跡も消えそうな道や落ち葉の斜面を自由に駆け上ったり

下ったりして・・・ろうそく岩・・・日本離れした風景です。

弓状バットレスもチョコッと覗いて・・・

紅葉も残って居て良かったですね!!!

 

もとの又峠に戻ってきました!

こんな風景は・・・心が穏やかになります。

山頂の岩場を降りてきて、きっとホッとして居たからだと思います。

賑やかで、楽しくて充実した申し分のない良い日でした。

ps

今日は11月29日の日曜日、風も弱く良い天気でした。

沢山の人が二子山に登って楽しんだことと思います。

明日も穏やかな1日だと良いですね!