初冬の天理岳 2019・12・15 | 高橋 丈のブログ

高橋 丈のブログ

山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

あれやこれやと山行を重ね、

残すところあと14日、

奥高尾の景信山の山頂では、大鍋を囲んだり、

杵を思いっきり持ち上げての餅つきなどで、

忘年会山行などが賑やかに行われている時期ですね。

この時期の山頂は本当に賑やかで良いですね!

 

私達は・・・

秩父の両神山塊の天理岳に登ってきました。

両神山の東側に延びる天理尾根(天武将尾根)の中間に位置し、

登山道としての位置付けではないヤブ山です。

登山道のようなハッキリした踏み跡は期待できないので、

セオリー通りに地形図とコンパスを準備して登山開始となりました。

奥の駐車j場は現在使用できません。(下の駐車場は使用できます。)

 

痛々しい景色の上を見ると、寒ザクラが咲いていました。

「満開にして淋しさや寒桜」(虚子)

季節と良い寒さといい、

健気に咲いてる姿を見ると、こんな心持ちになってしまいます。

 

日向大谷にある両神山荘は・・・

山間の食材をふんだんに使用した料理を提供してくれると言うことで、いつか泊まってみたいところです。

 

少し歩いて登山道から右に外れ

わずかな踏み跡を探しならが、杉林を登ります。

長尾沢という沢に沿って登ります。

長尾と言う名前やら天武将尾根と言う名前やら、

苦手な歴史をちょっと調べたくなります。

 

今回はいつも私の後ろを登る Y さんに先頭を歩いて貰いました。

少し登っては、立ち止まり 「あれ~?」 

・・・ 「こっちかな?」

「向こうの方に赤テープが見えますよ!」

沢沿いを登ればいいと分かっていても、

間違ってはいけないということから、頭はフル回転状態!

「登山道場ではありませんが、奥には神社があります。」

「そして山頂にも祠が有ります。」

「地図やコンパスなど無い時代に,

村の人が山頂に登る時の心理を想像することも大切ですね。」

 

赤テープや

時々現れる踏み跡など頼りに天理尾根まで登ってきました。

Yさん、お疲れ様でした!

 

そしてここまで登ってきてやっと、小枝の奥にヤブの山頂を

みることが出来ました。

ここは落葉後の明るい雑木林、

「一休みしましょう!」

対岸というか、谷の向こうには両神山の尾根が長く続いています。

天気予報通りの穏やかな日です。良かった、よかった!

 

そして少し主尾根を登って、最後には鎖が有ります。

 

山頂のお社は高さ30センチ程の可愛いお社です。

秩父の主峰、武甲山と芦ヶ久保の二子山が見えてます。

 

これから下る天理尾根(天武将尾根)が・・・楽しそう!

 

標高1700m両神山は見上げるようです。

ここは小さな山頂、

今日は風も無い穏やかな初冬

地図とコンパスで山座同定はせず、

どっかり腰を下ろして、

日向ぼっこでの昼食時間を優先しました!

まあまあ

若いときの武勇伝やら色んな話が出てきて、食べる方に動かす口が忙しかったです。

 

楽しい昼食時間も終了し、下山開始です。

いよいよ尾根を下り始めると、

小さなピークでは苔に覆われたり・・・

 

チョコッとスリリングな岩場もあったり・・・

両手を使った登山が楽しめます。

 

今年の雨や台風で、3回も流れてしまった二子山登山

芽吹きのころに登りましょう!

そして

岩稜部も終わり

周囲は癒やしの景色へと変ります。

まだ氷結部も無くて安心して歩けるヤブ尾根です。

「写真をとってくださ~い! 良い景色ですね。」

夏の雨と太陽を思いっきり受け止め、今は休養期、

しかし枝先では春の準備は刻々と進んでいることでしょう。

「冬の山は眠るが如し」・・・ですね!

 

 

長尾沢添いの杉林の登り、

小さな山頂でのひなたぼっこ

片手で岩や立木を掴んでの岩稜部

そして冬枯れの林

訪れる人も少ない天理岳の周回ルートは

バリエーション豊かな6時間の欲張りルートでした。

 

前回登った西上州の高岩や秩父の天理岳・・・

降雪までまだまだあります。

この短い期間に楽しむヤブ岩山がお薦めです!

 

 

参考 ・・・「埼玉県の山」 ・ 山と渓谷社・内田瑛一著 

 

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登山・トレッキングのガイド「風」  (HPも宜しくお願いします。)
 

・・・
風」のガイドプラン  (こちらも宜しくお願いします。)