2019年 9月16日 西穂高岳 | 高橋 丈のブログ

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山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

オーバーハングのフリークライミングのルートを登るとき、

ガツガツと登っても登れたと言います。

前腕、指先に集中していても

猫がブロック塀を歩くような優雅な姿で登った時に

そのクライミングに美学という言葉が加わると思っています。

同じようにピークハントの登山にも

計画通りに行動し、山を楽しみながら登れた時に

同様な想いを感じることと思います。

 

@@さんの前回の登山で

自分の計算違いや体力、そして心から楽しめなかった辛い登山、

山頂へは登れましたが

@@さんの思いは、日々重なり

今年最後の北アルプス

西穂高岳へと向いていたのかなと思っています。

 

山荘への往路、今回のベースとなる西穂高岳山荘が見えました。

どんな想いで見ていたのでしょうか。

山荘は賑やかな光景です。

連休のため、最後の北アルプスを楽しみに来たのかなと思います。

今回はテントに泊まっての登山です。

私達は4~5人用の大きめなテントで

少々心苦しい感もあります。

 

テントの中で明日の行動概要を再確認

8時前には就寝

隣のテントの話が聞こえ、家族構成まではっきり分かったと・・・

@@さんは朝話をしてました。

 

4時半起き、

食事を済ませてテントを畳んで6時半頃には出発

良い晴れた朝です。

良い光景でした!

 

笠ヶ岳の下にも雲はありません。

稜線は澄み切った秋の雰囲気です。

 

西穂の独標までが1時間半、そして西穂までも同じコースタイムです。

「独標の手前に広いか場所があるので、

   そこでヘルメットやハーネスを着けましょう。」

 

ハイマツやダケカンバの葉先には、溜まった朝露が光っていました。

一歩一歩高度を稼いで来ましたが、

@@さんの足取りはやがて速度を下げて

立ち止まることも・・・。

「ゆっくりで良いですから、立ち止まらないで前に進めましょう !」

 

そして

振り返ると、

また10mも離れてしまっています。

まだ歩き始めて1時間程度、シャリバテは無いはずです。

どうしたことでしょう!

辛そうに登っている@@さん大丈夫なのか?

そして

独標からの下りでは、00さんも足運びが変ってしまいます。

「上で確保してますから、

          安心してくださいね!」

00さんは岩場が苦手と言ってました。

登りではなんら問題ないのですが、下りはまだ怖さがあるようです。

以前来たときは丸山までで辞めたそうです。

 

そして到着したピラミッドピーク・・・

目の前の西穂の勇姿が目に入り

お二人はここで撤退を告げてきました。

この写真の前、@@さんの目には悔し涙が・・・

00さんは岩トレ積んで来ましたが、両サイドの谷底が目に入ってしまって、バランスも良くないので諦めるとのこと

 

帰りの車中で・・・

お二人はリベンジするとのことです。

きっと次回は、

登山の美学と言う言葉が似合う西穂高岳となることを目指しましょう!

お二人に良い目標が出来たことと思います。

お二人は目標に向かって

楽しい、そして苦しい準備山行があるかも知れませんが、

次回の西穂まで有意義な時が流れると思います。

そう考えると・・・

今回の登山は決して無駄では無かったとおもいます。

良い目標が出来て良かったですね!

 

やっぱり

山はいいもんですね~!

 

・・・・

登山・トレッキングのガイド「風」  (HPも宜しくお願いします。)
 

・・・
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