2019年8月 剱岳 後半 | 高橋 丈のブログ

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山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

私の剱岳登山では、毎年2泊3日で実施しいます。

1泊でも山行可能でしょうが、

登頂のチャンスを2回設けて、登頂の確立を高める戦略です。

通常は2日目にピークハントとなりますが、

荒天の場合は・・・

3日目にヘッドランプを点灯させて出発して登頂~室堂~扇沢へと

下山出来ます。(少しハードな登山となります。)

また

2日目に小屋でシッカリと朝食を食べて出発すると

1泊登山の皆さんが、

ヘッドランプを点灯させ出発、

そして

登頂を終えてカニの横ばい辺りを下山中に

私達はカニのたてバイ周辺に到着することと成り、

渋滞が回避出来ることがもう一つの目的です。

 

2日目・・・

朝食前に小屋の外では素晴らしい光景が見えました。

八峰キレットの五竜岳(左のピーク)と

双耳峰の鹿島槍ヶ岳が右に見えていました。

雲は薄く高い位置にあります。

朝食は私達の他に7~8人程度です。

やはり、みんな早朝出発ですね!

 

ハーネスとヘルメットを着けて出発です。

途中の岩稜部分でハーネス装着は場所を選ばないと転倒の危険もあります。

まずは一服劔へと登りますが、

周辺ではコバイケイソウが一面に咲いてました。

今年は当たり年?

振り返ると

剣山荘も小さく見えています。

 

山頂へ登り上げると・・・

前劔がドカ~ンと勇姿を誇り

尾根には登山道がハッキリ見えます。

群馬の西上州エリアでは、見ることの出来ない光景です。

ここで弱気になるか、登頂への意思をハッキリと固めるか

・・・

・・・・・?

頑張りましょう!

前劔の目印である

「大岩」辺りから難易度が徐々に増してきます。

でも、

足を置く場所をシッカリと確認すれば問題ありません。

危険なトラバースにも鎖が掛かってます。

そしてカニの横ばいを下山してきた皆さんの姿が見え始めました。

先頭を下る男性が大きな声で・・・

「ここに足を置いて・・・」

そんな声が聞こえていました。

楽しそうです!

そして私達は、その姿を横に見て・・・

カニのたてバイへと向かいます。

(ここまで一服劔と前劔で小休止を取りました。)

 

「ここで少し休憩しましょう!」

 

いよいよ鎖も大詰めです。

あれがカニのたてバイです。

あれを登れば山頂は近いです。

 

 

私達も登ります。

このために

日和田山や西上州のヤブ岩山でトレーニングしてきました。

 

「上で確保してますので、思いっきり登ってくださ~い!」

皆さんのテンションはグイグイ高まり

               マックス状態かと思います。

ガッチリと鎖を掴んで、岩を掴んで・・・

                  上へ上へと登ってきます。

良い光景ですね~!

垂直の旅とまでゆかずとも、岩と鎖のメインイベントです。

何も考えない時間、

ステンレスの鎖と乾いた岩の世界です。

 

その後も、ガレ場の道は続きます。

ただただ上を目指します。

此処が辛い場所

あと少しなんですが、焦っている自分となかなか到着しない現実

 

「ゆっくりで良いから足を止めないように!」

「 は~い。 ハアハア~! 

 

辛そうな返事が返ってきました。

そして・・・

カシャリ!  もう一枚  カシャリ!

 

辛かった人・・・

体全体で嬉しさを表現してるかのような写真です。

 

 

オーバーな表現のように思うかも知れませんが、

欲しいときに

いつでも蘇る嬉しい記憶

成し遂げた自分が輝かしく蘇える山の世界です。

いつまでも、いつまでも残る記憶

 

私を含め、多くの人は・・・

私なんてダメです。

俺には無理・・・などの心がどこかで行動制限しますが、

そんな自分を高めてくれるのが山の一つの力

山頂はいつも自己を肯定してくれます。

 

辛かった人ほど、山頂の嬉しさは倍増です。

山は辛くて楽しいところ、

自分が輝けるとこと

             ・・・ですね!

 

 

「自分、ガンバレ!」

 

 

 

・・・・

登山・トレッキングのガイド「風」  (HPも宜しくお願いします。)
 

・・・
風」のガイドプラン  (こちらも宜しくお願いします。)