私の剱岳登山では、毎年2泊3日で実施しいます。
1泊でも山行可能でしょうが、
登頂のチャンスを2回設けて、登頂の確立を高める戦略です。
通常は2日目にピークハントとなりますが、
荒天の場合は・・・
3日目にヘッドランプを点灯させて出発して登頂~室堂~扇沢へと
下山出来ます。(少しハードな登山となります。)
また
2日目に小屋でシッカリと朝食を食べて出発すると
1泊登山の皆さんが、
ヘッドランプを点灯させ出発、
そして
登頂を終えてカニの横ばい辺りを下山中に
私達はカニのたてバイ周辺に到着することと成り、
渋滞が回避出来ることがもう一つの目的です。
2日目・・・
朝食前に小屋の外では素晴らしい光景が見えました。
八峰キレットの五竜岳(左のピーク)と
双耳峰の鹿島槍ヶ岳が右に見えていました。
雲は薄く高い位置にあります。
朝食は私達の他に7~8人程度です。
やはり、みんな早朝出発ですね!
ハーネスとヘルメットを着けて出発です。
途中の岩稜部分でハーネス装着は場所を選ばないと転倒の危険もあります。
まずは一服劔へと登りますが、
周辺ではコバイケイソウが一面に咲いてました。
今年は当たり年?
振り返ると
剣山荘も小さく見えています。
山頂へ登り上げると・・・
前劔がドカ~ンと勇姿を誇り
尾根には登山道がハッキリ見えます。
群馬の西上州エリアでは、見ることの出来ない光景です。
ここで弱気になるか、登頂への意思をハッキリと固めるか
・・・
・・・・・?
頑張りましょう!
前劔の目印である
「大岩」辺りから難易度が徐々に増してきます。
でも、
足を置く場所をシッカリと確認すれば問題ありません。
危険なトラバースにも鎖が掛かってます。
そしてカニの横ばいを下山してきた皆さんの姿が見え始めました。
先頭を下る男性が大きな声で・・・
「ここに足を置いて・・・」
そんな声が聞こえていました。
楽しそうです!
そして私達は、その姿を横に見て・・・
カニのたてバイへと向かいます。
(ここまで一服劔と前劔で小休止を取りました。)
「ここで少し休憩しましょう!」
いよいよ鎖も大詰めです。
あれがカニのたてバイです。
あれを登れば山頂は近いです。
私達も登ります。
このために
日和田山や西上州のヤブ岩山でトレーニングしてきました。
「上で確保してますので、思いっきり登ってくださ~い!」
皆さんのテンションはグイグイ高まり
マックス状態かと思います。
ガッチリと鎖を掴んで、岩を掴んで・・・
上へ上へと登ってきます。
良い光景ですね~!
垂直の旅とまでゆかずとも、岩と鎖のメインイベントです。
何も考えない時間、
ステンレスの鎖と乾いた岩の世界です。
その後も、ガレ場の道は続きます。
ただただ上を目指します。
此処が辛い場所
あと少しなんですが、焦っている自分となかなか到着しない現実
「ゆっくりで良いから足を止めないように!」
「 は~い。 ハアハア~! 」
辛そうな返事が返ってきました。
そして・・・
カシャリ! もう一枚 カシャリ!
辛かった人・・・
体全体で嬉しさを表現してるかのような写真です。
オーバーな表現のように思うかも知れませんが、
欲しいときに
いつでも蘇る嬉しい記憶
成し遂げた自分が輝かしく蘇える山の世界です。
いつまでも、いつまでも残る記憶
私を含め、多くの人は・・・
私なんてダメです。
俺には無理・・・などの心がどこかで行動制限しますが、
そんな自分を高めてくれるのが山の一つの力
山頂はいつも自己を肯定してくれます。
辛かった人ほど、山頂の嬉しさは倍増です。
山は辛くて楽しいところ、
自分が輝けるとこと
・・・ですね!
「自分、ガンバレ!」
登山・トレッキングのガイド「風」 (HPも宜しくお願いします。)
・・・
「風」のガイドプラン (こちらも宜しくお願いします。)