2018・3・25 谷川岳・西黒尾根 | 高橋 丈のブログ

高橋 丈のブログ

山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

日本三大急登の1つがこの谷川岳に掛かる西黒尾根です。

でも今は時代が変わって

登山道も困難で急な道が沢山あります。

前日に尾根末端でテント泊で登る計画を立てました。

 

時間が有るのでテント場の整地は入念にして

2回も3回も目線を低くして水平を確認しましたが、

やっぱり寝転んでみると傾きが・・・!

斜面の一部を水平に整地することは、

周辺の傾斜が影響して目の錯覚が起きてしまうのでしょう。

次はキチットします。

夜は星が一面に見えていましたが、

明け方から強い風が吹き、

ラクダのコブで吹かれることを嫌って

6時出発を2時間遅らせての出発としました。

東尾根の観倉台先にも雪庇が残っています。

 

強い風の中、

まだ元気がありますのでホイホイと登って来ました。

ここまで時折足を止め、

アイゼンやピッケルの使い方などを確認しながら来ました。

ココから先は実践エリアとなります。

シッカリお願いします!

いよいよラクダのコブエリアに差し掛かります。

今日の天気は高気圧の影響を受けていることで晴れ、

風もずいぶん弱まりました。

気温もそれほど高くなく申し分のない朝です。

 

雪も締まった状態で

短いピックを打ち込んでも十分手ごたえがあり、

安心感もあります。

これがサクサク登れるという状態でしょうか。

こんな良い日には記念撮影・・・カシャリ!

後方は白毛門と奥に朝日岳

前方は山頂に続く西黒尾根

何とも言えない環境の中に居ます。

後方を振り返るとみんな嬉しそうです。

この辺まで来ると

アイゼンやピッケルの使い方も慣れたものです。

 

しかし、ここからが長く感じるエリア・・・

疲れで動作も曖昧に成ってはいけません。

時折、

「自分に合わないステップが有ったら、

自分で蹴りこんでステップを切ってください。」

「歩幅が大きい時はバランス崩す原因です!」

「ピッケルを十分打ち込んでください!」

 

何度も何度も繰り返し伝達して、

毎回全員で再確認することが大切ですね。

そして

「後ろに申し送りお願いします!」

この景色を前にして記念撮影・・・カシャリ!

参加された皆様も

こんな景色を見ることが出来て良かったですね!

 

後方も・・・カシャリ!

この辺から小休止の間隔も

安全地帯ごとに休憩するようにして

足に優しい登りとします。

 

この環境での小休止・・・

              最高ですね!

 

行動食は、全員で一緒に食べるようにしてきました。

1人でも食べるタイミングを逃す人が居ると、

後に食べられずに

シャリバテに成ることもあります。

 

上を見ると山頂にある雪庇が見えます。

「これからあの雪庇が落ちた場合、影響がある部分を通過します。」

「風も南風に変わりました。

       そこでは少し早足で通過しましょう。」

 

 

2点支持で確実に一歩一歩登り上げますが、

辛い登りとなって来ました。

速度も落ちて来ました。

 

「小休止です!」

先ほど休んだ場所がハッキリと見えます。

「結構登って来ましたね!」

「それにしても、良い景色といい天気で、最高ですね!」

「ココから先は少し早足で登りましょう!」

  ・

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重たい足

辛いことろです!

重たいザックも影響しているのは間違いないです。

「遅い遅い!」

「あれが落ちてきたらここも影響あるでしょう!」

 

「1、2、3、4」 「1,2,3,4、」と数を数えて

辛い感を少しでも頭の中から遠ざけるように

そのうちに・・・

「イ~チ、ニ~イ、サ~ン」と成って来ます。

仕方がないですが、頑張りどころです。

 

 

「もう少しで小休止しましょう!」

長く感じましたがここまでくれば安心です。

「休憩は山頂の後がいいです!」

「了解しました!」

 

広い山頂エリアをゆっくりとゆっくりと登り詰めて

到着しました。

お疲れ様でした!

私も・・・!

山頂では冷たい北風に体も冷やされ。

景色より休憩が優先されたように小屋陰で大休止でした。

 

綺麗な雪稜ですね!

 

天神尾根は一気に避難小屋まで下りて

 

スキー場手前では・・・

登って来た美しい西黒尾根の稜線を眺め

誰もが嬉しい時間を堪能出来たことと思います。

あの尾根は・・・

自分たちが頑張った形ですね。

重いザックを背負って頑張りましたよね!

参加された皆さんは、

良い思い出造りが出来たことと思います。

もちろん私もです!

 

辛い山の登り

でもまた登りたくなります。

不思議ですね~!

 

・・・・

登山・トレッキングのガイド「風」  (HPも宜しくお願いします。)
 

・・・
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                  こちらも宜しくお願いします。)