2017・9・24  新潟・大源太沢 沢登り | 高橋 丈のブログ

高橋 丈のブログ

山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

駐車場のテントの中でウトウト・・・

明日がもし雨だったらどうしようか?

そんなマイナスのことを思っていました。

 

しかし、4時半ころ目が覚め、

テントを開いたら

雨でなくてホッとしました。

 

お湯を沸かして簡単な食事を済ませて、

準備と点検

6時半くらいには予定通り出発となりました。

 

入渓点までテンポ良く歩き、

途中一カ所、川を渡渉して

靴の中に冷たい水がジワ~っと進入して来て

これから始まる沢の感覚を実感する。

 

入渓すると周囲は日影が続き、

なるべく濡れないように・・・

石の上を歩いたり、小さな滝を越え

 

綿の前はシャワークライミング

階段状になっていますので、登りは簡単ですが冷たそう!

両足を濡らして登ります。

濡らさないと登れない状況です。

 

上でお助けヒモを垂らして待ちましたが

最後の一歩でヒモを持って安全に到着

 

まだ朝早い時刻です。

水も冷たいです。

早く向こうの日が当たる場所に到達したい

ズボンに着いた水滴をパンパンと

少しでも多く払いのけて行動開始です。

でも袖口が濡れています。

「そのうち乾くな!」

 

そして滝の高巻きでは、

安全のためロープで確保して木の根っこや枝を持って横移動です。

そして沢に戻ります。

 

この横移動(トラバース)は少々気を使うところです。

木の根や丈夫そうな幹に安全のための支点を作らないと

間違って落ちた時に時計の振り子のように

ロープで振られてしまいます。

なるべく短く・・・一つでも多く・・・

時間を掛けても

安全の優先です。

 

順調に進んでいます。

段々明るくなってきました。

 

昨夜、テントの中で実施した戦略会議!

現在地の確認は疎かに出来ません。

右に一枚岩のスラブが見えたら

そこは標高@@m位だったよね!

そしてみんなの高度計を確認します。

高度計は駐車場で全員の標高をセットしてますが、

多少は誤差が有ります。

 

「な~るほど!」

 

地形図の中で自分達が居る大凡の位置が確認出来ます。

 

小さな沢が確認出来たらコンパスを当てて・・・

何だか、今日は沢登技術の卒業試験の様な雰囲気です。

そして

 

 

だんだとん明るいエリアに近くなってきました。

 

左から落ちる沢の音と水しぶき!

少しの間、日影でしたので、この光が余計に綺麗に見えました!

いい感じです。

 

光と水滴の中を速足でくぐり抜けます!

沢の楽しさですね!

 

「写真を1枚お願いしま~す!」

楽しい沢登の大切な1枚です。

今回、私はデジカメを持参したんですが、

sdカードを入れて来るのを忘れてしまいました。

@@症候群?

 

 

山の楽しさは色々あります。

癒しの紅葉ハイキング

ストイックに自分を追い詰めるアルパインクライミング

難易度追及のフリークライミング

でっかい山を幾つも越える夏山縦走

殆んどが楽しいことと

試練のような言葉が付きまとってきます。

 

さて沢登りは・・・

何といっても、

冒険的な要素とチャレンジ精神でしょうか?

 

小さな滝を越えるにしても・・・

正面から

右から? いやオイラは左から登るよ!

・・・

ここはやっぱり水流を登ろうぜ!

・・・

次はこっちの枝沢から山頂に抜けてみようか!

・・・

全て自分達で道を決めて登って行く

そんな自由が有ると思います。

 

この沢はガイド本やwebでたくさん紹介されている人気ルートです。

しかし狭い意味ではどの滝をどう登ろうが

右の壁を高巻いても

左でも

自由に自分達のルートを決めることが出来ます。

 

1つの山でも沢は四方八方にあり、

全国沢だらけの日本です

本当に遊びきれません。

そんな沢登りという世界を

今回は3人の皆さんに紹介出来ること、

本当に嬉しい気持ちでいっぱいでした。

 

日向に出て

石に越しを下ろし 休憩している姿は

自由という言葉が似合う、そんな景色でした。

そうなんです。

沢登りは自由に沢を、山を駆けずり回れるんです。

 

 

汗、笑顔、沢の音、陽の光、青い空

 

そんな沢では、

岩を掴んで、踏ん張って、木の根っこや枝、

そして笹や草を掴んで登り上げる

いたって原始的な山登りです。

でも

 

いつも沢では嬉しい時間が流れているんですね!

今日も、いい感じです!

 

思い思いの行動食を食べて十分に休みました。

「そろそろ出発しましょうかね!」

 

初めてここに来たのは、今から十@年ほど前

やっぱりここで大休止でした。

 

今回、私達は昨夜自分達が登る経路を決めていました。

ルート図の通り、A地点まで来たら

こっちの沢に取りついて

ここに登り上げよう。

 

藪の中をロープを伸ばし、沢に下り着き

すぐ沢が分かれます。

 

その1つを詰め上げ

弥助尾根に出るというもの、

枝沢に入り込むと細いナメが直線的に続き

その際の枝や笹を掴む行為の繰り返し

 

そのうち

笹は密集して3m先も見えないくらいのヤブ

 

やぶこぎグレード4級かな・・・

藪の視界は2~3m、顔の擦り傷が気に掛り

疲れによりタイムロスも気にかかるというもの。

 

因みに5級は・・・

足は地に着くが、焦りが頭を駆け巡り、山に来たことを後悔する

6級は・・・

足は地につかず、もがくように時速50mの世界、完全なパニック状態

・・・ということです。

 

そんな笹と立木のヤブを突き進み、

何回も何回も最後部に居る人へ声掛けします。

 

「@@さん、大丈夫ですか!こっちで~す。」

笹はザワザワ動いていますが、体は埋まって見えず

時々シャツの色が見える程度です。

1時間以上もこんな状況が続き、

やっと広い安定して箇所に着きました。

「休憩!」

 

まだ誰も顔に擦過傷はありません。

みんな嬉しそうに笑顔です。

なぜ?

自分達が決めた予定のルートを追っているから?

充実感?

きいては見ませんでしたが・・・

 

「もう少しですね!」

 

笹の背丈は低くなり

後方は七つ小屋山の頂が紅葉しています。

 

稜線に出て、登り上げてきた沢を見下ろしたり、

山頂を見たりして

休憩です。

 

稜線エリアは、すっかり秋色になっていました。

山頂は次回のために残して・・・

登山道を利用して下山して来ました。

 

「登山道を利用して下山する。」・・・

 

その言葉一つで、

沢登りの自由さがあふれ出ていますよね!

 

 

☆振り返り・・・

スマホのGPSは山の北斜面を遡行している時は吹っ飛んでましたが、

尾根まであと標高差@@mと、瞬時に位置を教えてくれるので助かりました。

 GPSが即位できない所でも地図・コンパス、そして高度計があれば現在地は大体は分かりますので、基本はやはり地形図ですね!

 

背丈を越える視界3mの笹の藪コギでは、全員がロープで繋がれば迷子は無くなりますね!

 

やっぱりロープはどんどん出して、

安全の確保が一番と思いました。

 

 

長い文章となりましたが、

私的にはもっともっと書き足したい気持ちです。

長分にお付き合いくださり、有難うございました。

 

 

やっぱり山は良いですね~!

 

 

 

ガイドの営業活動・・・

★秋から年末のプランを追加しましたので

 宜しくお願いします。

 

・・・・

登山・トレッキングのガイド「風」  (HPも宜しくお願いします。)
 

・・・
風」のガイドプラン  (こちらも宜しくお願いします。)