厳冬期・西穂独標(決断すること) | 高橋 丈のブログ

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山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

今年の2月に那須岳と西穂高岳の独標へ

Tさんと登って来ました。

Tさんから・・・

北アルプスの雪山へ登りたいと

私に連絡がありました。

 

 

Tさんは登る前・・・

トレーニングの最中に、

膝を痛めてしまい、

不安を抱えての那須岳となってしまいました。

 

那須岳は風が強いため

稜線部分は殆んど雪がなく、

アイゼンを履いての登り下りは膝にとって辛い登山と成り、

痛みのため、

翌日の安達太良山は中止。

 

 

前橋に来て診察するも

CTを撮らないと診断は付かないという状況で、

1日ホテルで休養してから西穂へ向かいました。

 

西穂山荘は日曜の夜であり、

宿泊客は私達の他、女子が3人のみで、

山談義に盛り上がりました。

 

 

そして翌日は信じられないほどの快晴です。

朝ごはんを食べて登り始めましたが、

しばし遅れるTさんでした。

ゆっくりと、一歩一歩登り、

山頂で景色を堪能していた3人の女子と合流!

私も2月にあのような無風快晴は初めてです。

 

景色はもちろん360度のパノラマ

Tさんも私も3人の皆さんも感動です。

 

1時間以上も山頂で、

素晴らしい景色、山の空気、そして達成感など味わって

最高の山頂でした。

 

 

カシャリ、カシャリと何枚も写真を撮りながら

嬉しい時間を味わい

下って来ました。

 

 

Tさんは

痛む膝を抱えて

大きな荷物を背負って

やって来ました。

 

登りに来る前に

自分との押し問答を

何回も何回も繰り返したことでしょう。

そして西穂の独標を登ることを決断したのですね。

 

 

足らない装備を揃え

日程の調整

診察と治療

膝の痛み

様々な壁を乗り越えて、登りに来て登ったのです。

 

自宅に帰られ

CTで写真を撮り、治療を済ませて

今はリハビリ中とのことです。

 

Tさんは、

お別れの時・・・

色々とご迷惑をお掛けしました、と言いました。

私は・・・

決断したのはTさんです。

その決断が出来ない人も居るんです。

決断したから登れたんです。

辛い膝を抱えながら頑張ったから登れたんです。

登頂おめでとう御座いました。・・・とお伝えしました。

 

 

今思うと・・・

独標への登りで、

辛そうに立ち止まったTさんに対し

ゆっくりでも良いから、止まらないで!

そんな非常の言葉を投げかけた私でした。

 

でも目標を達成できて本当に良かったです。

翌日の上高地散策は中止にして

大王わさび園の見学、

まるでデートをしているかの

嬉しい時間でした。

 

 

これからの夏山へ向かい

あの山に登りたいと思っている人

 

決断すれば・・・

今週することが見えて来ます。

今月することも見えて来ます。

そして来月しなければならないことも見えて来ます。

 

日程の調整

装備品の確認

体力造り

登山計画の作成

登山口までどうやって行くか

具体的なことが次々と見えて来ます。

そんな時間は本当に楽しい時間です。

まだまだ夏山は間に合うと思います。

 

楽しい思い出の山を記憶に刻み、

楽しい思い出造り、

登れても登れなくても

きっと良い夏になると思います。

 

 

山って

本当に

夢があって

考えていると

どんどん力が湧いてきますね。

 

 

こうやって山のことを思っていると

私も元気になります!

 

やっぱり

山はいいもんですよね!

 

 

・・・・

登山・トレッキングのガイド「風」  (HPも宜しくお願いします。)
 

・・・
風」のガイドプラン  (こちらも宜しくお願いします。)