「無事下山しました!」
知り合いの女性が、テントを担いで2000m越えの山を単独で登ったということです。
積雪も気にして軽アイゼンは持参、その他は全て冬装備です。
出発前に、ほんの少しアドバイスなどもしましたが、1泊分の食糧、その他行動食やシュラフ、
コンロやボンベなどの生活用品も1人で背負って行かなくてはなりません。
これも、そしてこれも・・・とザックに詰め込んで総重量は18kgだったと言ってました。
パッキングを済ませたザックを前にして、色んなことを想像したり、
想定したりしたことでしょう。
単独で登るということは、全て自分で処理しなければなりません。
そして
登山口を前にしても同じ思い。
どんな思いで山を詰めていったのでしょうかね。
指先には綺麗なネイルでお洒落している女性です。
メールの端々には、
山に掛けるエネギッシュな気持ちが伝わって来ることが度々ありました。
道迷い、氷結、降雪、降雨、風、重さ、疲れ、転倒など
色んな事故要因を削除しなければなりません。
慎重に地図で現在地を確認したり、周囲の危険を見抜いたり
一歩一歩登って行く姿が目に浮かぶようです。
そしてテントを設営してからの休息、
温かなお茶(お酒かな?)
充実した時間だったと思います。
そして思いっきり食べて寝る。
自分で担ぎ上げた冬用の重いシュラフ、
温かいシュラフにくるまって寝ること。
翌日の下山は嬉しい登山道!
山頂は良い天気だったのでしょうか。
いやいや
そんな時は山頂が雨でも霧でも関係ないですね。
全て自分で担ぎ上げて、誰の世話にもならずに山頂を踏むこと。
私は「登頂おめでとう!そしてお疲れ様でした!」
・・・と称賛のメールを送りました。
今年1度、山小屋に仲間と泊まって岩稜を登ったことが有りましたが、
山小屋に泊まることを否定はしませんが、
こんな話を聞くと、自分の中で少し反省する思いです。
また彼女に辛口なことも言いました。
「ピッケル、アイゼンなどの雪装備、
そして連泊となると20kgは確実に超えてしまう。」
「その重荷はとても辛いもの、3kは軽量化しないとね!」
達成感でいっぱいだった心中に、
水をさすようなことを言いました。
今年の冬は何処を登る予定なんでしょうか!
少し心配でもあり、
うんと嬉しい知り合いです。
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