2016・4・24 桐生市・鳴神山へ | 高橋 丈のブログ

高橋 丈のブログ

山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

前日、天気予報を確認し、登山日和を確認する。
桐生市の北部にある鳴神山はアカヤシオが咲く頃です。
花見登山ということで、アカヤシオ、ミツバツツジ、そしてもしかしたらこの山の固有種である世界でここにしか生息が無いカッコウソウに期待して登山開始となりました。

山の西に有る駒形登山口から登り始めましたが、道路の端に駐車車両がずらっと並んでました。
人気ですね~。
この山がこれから梅雨時期まで最も華やぐ時期です。


登山口からは杉林の中の沢沿いニリンソウなど見ながらを登ります。

沢が終わる頃の中間地点には、
丸太を切った休憩所が設置されてありました。

水分補給などして、これからの急登をゆっくり、ゆっくり登り、
上を見ると岩の尾根に咲いたミツバツツジが目に美しく、
疲れを感じさせることは有りませんでした。

そして山頂直下の「肩の広場」まですぐそこのところ、
期待のアカヤシオが咲いてます。

雑木林の中に淡いピンク色の綿が浮いているようです。

今回のお客様で初めて見るという方もいらっしゃり、
感嘆のお言葉が聞こえて来ました。
「良かったです!」・・・私の本音。(アカヤシオに感謝です。)

「咲いてて、良かったですね~。」

今回は花見登山ということで、殆んどが女性のお客様でした。
声に出す嬉しさもガンガンと伝わって来ます。

写真を撮ってから、肩の広場へ到着しましたが、
体を休めせず一気に山頂を目指しました。
山頂部分ではアカヤシオのオンパレード、

桜と同じ様に葉が出るより先に花を付けます。
そして、この淡い色合いは何度見ても毎回感激です。

列を作って登っている私達、隊列もバラバラになりそうです。
そんなこと、もう良いんじゃないでしょうか!

こっちも綺麗です!
本当ですね~。

早く早く!

子供のようにはしゃいでます。

天気予報で午後は晴れの予報ですが、曇ってました。
その曇りの空も味方して、幻想的な雰囲気も感じるような辺り一面です。


色合いが違うものもあります。



触ったらぽろっと落ちてしまいそうな花です。
直径3~4㎝ほどです。

いま世界遺産という言葉が良く使われますが、こんな景色を見ると・・・
自然を大切にしないといけない。
これは遺産として残さないといけない。
この美しさを教えてあげたい。
                ・・・そんな心持になります。

私達はどっと到着し、そして東京から来たという
10人ほどのみな様も混ざって、
狭い山頂では新宿駅のような込み具合でした。


記念写真を撮りあって仁田岳へ移動しました。
こちらも花でいっぱいです。


花見をしながらお弁当と記念撮影です。
こんな花の山ではバンザイより・・・
みな様は、微笑ましい笑顔に自然と成ってしまいました。
カシャリと笑顔を収めました。

みな様にお見せしたい満足そうな表情です。
私も嬉しかったです。
花の登山は登ってみなければ分かりません。
ガイドは咲いているまで心配でなりません。
本当に咲いてて良かったです!


周囲の山の展望は、次の楽しみにしましょう。
初冬には富士山まで見える山ですので、
また来る楽しみが増えましたね。

そして次は登りながら教えて頂いた、
1輪だけ咲いているカッコウソウを見る番です。
方の広場すぐ下を散策しますと、見えました。

少し遠くでしたが、確かに咲いてました。
カッコウソウです。
世界でここしか咲いてない花です。
カメラブレしないよう慎重に撮影しましたが・・・
所詮素人です。

今年初めて咲いたカッコウソウです。
幸運でした!
シッカリと思い出に刻んで引き上げました。
私達は、2度楽しんだ気がしました。


興奮した息も治まらないようですが、山頂を後にしました。

アカヤシオにしてもカッコウソウにしても、限りある自然です。
大切に残さないといけないですね。


そして私達は低山の尾根道を歩きます。

こんな場所がありました。
山桜の花びらです。
思わぬ感激でした。

小さなピークを幾つか登り下り、
ジュウニヒトエという花だそうです。
高さ3~4㎝でした。

山ツツジも生きいきしてます。

最後には山里歩きで、桜草も顔を見せてくれました。
カッコウソウはこの桜草の一種とのことです。

孟宗だけの竹林には、
美味しそうなタケノコがニョキッと顔を出してました。

農家のおばさんがタケノコを販売してましたが、

「500円は高いかな!」  そんなことを思い、買いそびれてしまったのです。

今思うと買えばよかったと思っています。
そしたら、今頃はタケノコ三昧、
春の味も堪能できたのに、失敗しました!


なにはともあれ、花見登山は終わってしまいました。
でも、まだまだ低山は花の時期です。
花の山を楽しみましょう!


あっと言う間の鳴神山でした。