雪山登山(谷川岳 天神尾根) | 高橋 丈のブログ

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山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

谷川岳へ行って来ました。
天候は霧、時々雪、風速毎秒3~4mといった状況でした。

当初は西穂高岳へ行く予定でしたが、天気予報で風が強いことが記載されていましたので、変更しての登山でした。
1日目
天神平スキー場周辺にて、雪山トレーニング
2日目
天神尾根からピークハント

1日目は・・・
ほとんど無風状態で視界およそ20m程度で雪はほどほどに締まって歩きやすい状況の中、アイゼンやピッケルの取扱い、滑落停止等実施です。
スキー場の端をテクテク登りあげて稜線付近でトレーニングでした。
このところの暖かさで雪の状態も落ち着いて、良好なコンディションでした。
滑落停止のトレーニングでは結構傾斜も有るところでしたので、そこそこのトレーニングとなったと思っています。風が強かったり雪が降っていなかったので、お互いの言葉も聞き取れる状況でした。
2日目は・・・
 
晴れているとこんな感じです。
 
赤線のように忠実に尾根通しに登って来ました。


朝7時、念のためワカン装着で出発。
装着なしでも歩ける状況でしたが、熊穴沢避難小屋までそのまま歩き、そこでアイゼンに切り替えることにしました。
途中、雪洞で一夜を明かしたチームのみなさんもいらしたり、雪の訓練をなさっているみなさんの横を通過したりして私達の気も引き締まった感じでした。

避難小屋は完全に雪の下です。
 
出入り口です。
 
避難小屋は完全に雪の中にうまってましたが、出入りは確保されていて、お1人さんはそこで世を明かした様子でした。小屋辺りは4m位は積雪があったように思われます。
でも、雪はしっかりと締まっていたのでアイゼンに切り替えてもほとんど問題なく歩けました。
地元の山岳会の皆さんや他の会の名前が付いた目印の赤旗も要所要所にあり、今回のような視界が良くない日でも心強い味方になってくれていたと思っています。
有難いですね。
倒れそうな赤旗は少し修復してきました。


頂上から見えたオキの耳とその右に見える東尾根です。中央はマチガ沢東南稜です。 
 
私です。 ニヤついてます。笑ってやってください!
  

 

何にも見えない状況でしたが、時々は中ゴー尾根や万太郎谷、そして東尾根は恐ろしいく、そして美しく白く聳えてました。

頂上で記念写真を撮って、肩の小屋の玄関先を借りて小休止、風を除けて暖かいコーヒーと行動食で少し元気になって来た道を転げ落ちるように下山しました。

早い早い!仲間はトントン下って行きます。 


熊穴沢避難小屋周辺の立木にストックしておいたワカンを回収しましたが・・・、結果的にはワカンよりアイゼンの方が今回の天神尾根は歩きやすかったです。

テントに戻った時は1時間くらい昼寝をしても良かったのですが・・・。
「たまには温泉に入ろう。」・・・ということで温泉の休憩所でダラ~と横になって、気持ちもダラ~となってリラックスできました。

今回はマイナス3~4度で風も少なくて、快適なピークハントでした。
毎回こんなコンディションならいいですね。

今考えるとオキの耳まで足を伸ばせばよかったですね。