我々が登るルートを目の前にして、何を思ったかを思い出してもこれと言って思い出されませんでした。
でも、昨日の偵察クライミングで靴が小さいため、指先が非常に痛くなってしまったことが思い出して、「今日はザン靴で登るぞ!」・・・そう決心して登り始めました。
枯れ滝のF1からF3を難なくクリアーし、写真の壁は、昨日のクライミングでK・Kさんがヌンチャクを残してきた場所です。この先のことを考え、力を残して登るよう心がけ、人工登攀(A0)で登りロープにその都度体重を掛けて休憩するような登り方にしました。
K・Kさんが残したヌンチャクを回収し、右から左へトラバース、そしてもう一越して終了点に到着「ビレー解除!」と大きな声で合図しました。
いや~ザン靴では少々信頼感が劣るため、クライミングも慎重になりました。
K・Kさんはクライミングシューズ、K・Hさんはザン靴です。
K・Hさんも慎重に登って来ました。シュリンゲやカラビナを掴んで登って来ました。
そうそう、ここは登ることが大切です。登るスタイルは二の次ですね。
K・KさんもA0で登って来ます。靴が違うため、やや余裕の表情です。
「やっぱりクライミングシューズをザックに忍ばせておけばよかった!」そんな思いです。
次の枯滝は3ルンゼ最後で、滝に向かって左からハーケンを探しながら登ります。
べた打ち状態のハーケンが簡単に見つけられ、そして出口へ導いてくれます。
最後に滝上へ出るときが少々緊張されましたが、無事に到着です。
上を見るとトポ図の通り草付きの50mに満たない斜面が残り、その上は紺碧の青空です。
「ビレー解除!」・・・「青、登りま~す。」
そうやって到着した3ルンゼのコルは比較的広く、くつろげる状態の場所でした。
コルから東を見ると穂高や滝谷、キレット、そして今年の春に目標にしていた大喰岳西尾根も見えます。
「うわ~すごい景色だ。」、「こっちは笠だ。」3人でこの雄大な景色を占有している感じでした。
笠のピークから落ちている第4尾根は結構なだらかな感じでした。
「今年の冬は涸沢の西尾根から奥穂も良いね!」
そんな話をしながら、暫し景色を堪能です。
最後に懸垂し始めて記念写真を撮ってもらいました。
下山路は3ルンゼから直線的に藪下り、「普通ヤブコギは登りで使用する言葉のような感じですが、下りでも同じように使うのでしょうか。」・・・そんなことを思い、小枝にやられながら下山してきました。
駐車場について、アイスとコーラは下山時の定番です。
しかし販売機が有りません、信号まで下って「ヤレヤレ」でした。
K/Hさんに水6Lを担ぎ上げてもらって、今回は大分楽をさせて貰いました。
すごいパワーにいつも圧倒されます。
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私とガイド仲間のhpです。