蒼月の【Tokyoびより】 -34ページ目

蒼月の【Tokyoびより】

◆ Nil Satis Nisi Optimum ◆........................................~スポーツ・アート・日常... 様々な思いを綴っています~ 

先日の親善試合、日本対ブルガリア戦は0-2で日本の完封負け。

親善試合の勝敗なんてまったく気にしなくなった蒼月ではあるが、そりゃあ自分の国の代表チームが負ければ気分はいいはずがない。


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今日は少々、長文を書いてみますが、よかったら結構熱く語りますので、読んでみてください(笑)







この試合で日本は前半、ザッケローニがこれまで成功してきた哲学でもある布陣「3-4-3」をテストしてきた。

彼がウディネーゼやACミランで採用してきた布陣で攻撃的な布陣。




厳密に言うと「3-4-2-1」や「3-3-3-1」という4列表記になるこの布陣は、主にオランダやアルゼンチン、韓国などが採用してきた布陣。

各国それぞれに同じようでも少し違う点はあれど、なるほどどの国も攻撃的なサッカーのイメージがわかります。



この3-4-3、サッカー布陣の教祖・杉山茂樹さんが盛んに解説して頂いてきたので、小生も少しは理解してきたと自負している。


その経緯を踏まえての意見として、日本の現代表では「3-4-3はやらないべき」であると思う。






杉山さんはかつての著書で、デポルティボ・ラコルーニャで成功したハビエル・イルレッタ監督の解説を紹介している。



「3-4-1-2と4-2-3-1が対峙すると、サイドの関係は1対2になる。3-4-1-2の『4』の両サイドは各1人(例えば長友・内田)、4-2-3-1は各2人(前の『3』の左右とSBの2人)。3-4-1-2はそこで人数不足を招きます。『4』の両サイドはおのずと下がり目になっていく為、5-2-1-2同然になるのです。

後ろに人が多いので、中盤より前でプレスがかかりにくい。ボールを奪う位置も低くなる。相手ゴールまでの距離は遠いし、攻撃を仕掛ける人数も少ない。パスコースも少ないので、どうしてもロングボールを用いたカウンターになりがちです。」





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日本が行う3-4-3の場合、2列目にMF(ウィング)を左右に配置する3-4-2-1なので、3列目の『4』の両サイドはもう少し数的不利にはなり難いかと思います。

しかし結果はよく見てきたように、「5バック」になっていることが多く、攻撃のイイ形を見ることはあまりありません。


各国が採用する4-2-3-1に対して、慣れていてもこのような不利がある(これを乗り越えて勇気を持って攻撃的にボールキープする必要がある)3-4-3を、ちょろっとした練習だけしかできない現在の代表で「攻撃のオプションになる」と思いますか?

足枷にしかならないように思います。





『4』の左右に生粋のサイドバックを置こうというのも不味いと思います。


サイドバックとは4バックの左右であって、守備の人です。

長友は所属チームでもSB以外に前のポジションで起用(それもインテルで!)されてきた実績がありますが、内田はずっと守備に重きを置き、どちらかと言えばボランチのような仕事もこなすSBとして成熟してきています。

元々はMFだったそうですが、近年の代表での役割同様、左サイド(長友・香川)や自分の前のポジションの選手(シャルケのファルファン)を活かす役目をこなしてきました。


3-4-3の『4』の両サイドは自分で前を突破していかなければならず、相手のサイド攻撃には果敢に応戦し、2列目にいる攻撃の選手の支援にすぐに向かわなければなりません。

要は大変に「運動量がいって」「ドリブル突破に長け」「守備の対応力」が問われるわけです。


それは内田のカラーではありません。

内田の良さを活かしてはいないということになってしまう。






当然、長友もべつにうまくこなせるわけではありません、先に言ったように代表での絶対的な練習量は、欧州に所属する極東アジアの選手には取れないのです。

これは過去“フラット3”なる珍戦術のトルシエもそうでした。

主力として欧州に所属する唯一の存在、中田英寿は最後までチームから浮いた存在でしたし、帰国即試合の時の低調なパフォーマンスは、コンディション面にプラスして、こうした代表での熟成期間の欠落にあったと思います。



ジーコはこのような戦術はすっ飛ばしたかのように、少々無策過ぎた気もしますが。。。。。


対して、オシムはこのような成熟が必要なことがわかっていましたから、自分のやりたい戦法を憶えさせようと、頻繁に合宿を希望し、主力にも多くの国内組を登用していました。








話しを戻しますが、3-4-3の3バックの左右やその他のポジションの選手にもそれなりの習練が必要となるはずです。




サイドの支援のためにも、3バックの左右(先日の試合では吉田と今野)は大きく開いていく必要があります。




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前にいる「A」を支援しようとスペースを埋める動きを「B」は行います。

相手が4-2-3-1、4-4-1-1などの時は、サイドを攻められている時は、常に数的不利ですから、最初からサイドのケアを気にして開いておく必要が3バックの「B」にはあります。


残った3バックの「C」はスライドしてその「B」で空いたスペースをカバーしますし、センターハーフの「D」に至っては、その3ポジションの動きに合わせて、臨機応変に対応することを要求されるはずです。



先日の試合で、ザッケローニは盛んに吉田と今野に開くよう指示していると実況はリポートしていました。

そして内田は「どうもよろしくないですね」と。


当然です、そんな練習はこの前ちょろっとしかしていないし、それが得意な選手でもないのです。



前の選手のことなど、もろもろまだありますが、これだけでも今の代表に3-4-3を攻撃のオプションとやらにするには弊害があると感じずにはいられないのです。




先に言った3-4-3で成功してきた代表チームには、それなりの準備とそれを“メインの戦術”としていたという決定的な違いがありました。



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布陣の仕方もこのように日本よりもさらに高い位置にサイドの選手が配され、フィールドいっぱいに布陣されたものでした。

蒼月は杉山さんのウケウリでそのことを考えながら試合を観たら「なるほど」と思っただけの話しですが、それで逆にオランダの恐ろしさを改めて感じましたし、その後のバルサ(スペイン)の絶対支配がうなずけたと思います。


共に言えるのは、クラブでも下地があり、そして長い間培ってきた“文化・継承”が背景にあるということでしょう。


今日・明日簡単に出来ることではありませんよね。




韓国に至っては、監督就任1年半であそこまで持っていったヒディングという人のまさに“剛腕”と、それをこなせるだけの当時の韓国代表選手の身体能力と覚悟がよほどあったんでしょう。


微妙な判定もありましたが、たしかにあの頃の韓国は、今の韓国と比較すると、やはり強かったし、その力がなければ、ホームアドバンテージだけではベスト4には勝ち進めなかったと思います。




日本はどちらかと言えば、ドイツのサッカーにブラジルのスパイス(けして南米ではない)を入れたような土台から始まっていますから、もともと文化もないですし適材もいない。

残念ながらザッケローニは伝家の宝刀を抜くことは止めるべきです。


蒼月もそちらに1票です。





それならば、むしろ「4-1-2-3-0」のような、守備を考え、豊富な中盤の人材を活かした「0-トップ」戦術を考えたらどうでしょうか。





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人選は別として、このような布陣をザッケローニは以前におこなっています。

前線のハーフナーに替えて、ディフェンシブ・ハーフの高橋を入れたはずです。


そして、日本はこの0-トップ戦術に過去馴染みがあります。

2010年のワールドカップ、本田をトップに持って来た時がそうでした。


ASローマの“元祖0-トップ戦術”トッティの0-トップも、もとは怪我人でどうしようもないためにトッティをトップに置いたのが始まりだったと言います。

ASローマとは布陣の仕方は違いますが、あの時の日本代表も袋小路に入り込んで仕方なくとった戦術が、本田の0-トップでした。





しかしながらこの戦術には4-2-3-1を応用すればいいということと、3人で主に攻めて、あとは守りに神経を注ぐというだけの簡単な役割分担だけでいいという、準備のし易さがありました。

さらに、難しい「0-トップ」の位置にフィジカルが強く、決定力があり、独善的にもなれる「本田圭祐」という適材が日本にはいました。



それがあの2010年の南アフリカでした。




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いまなら、こんな布陣を蒼月はどうかと思います。






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アンカーの位置に闘莉王を入れるのです。




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彼はこの位置やFWの位置を経験してきました。

守るだけでなく、高さや攻撃能力・推進力を使うことの出来る日本で唯一とも言うべき存在です。


また彼は現代表選手と多くの試合経験も豊富にあります。

そして次の2014年ワールドカップは彼の祖国であるブラジルです。



もし万が一「本田不在」というアクシデントが起こった時でも、闘莉王ならその替わりが出来ますし、本来持つ「アンカー」としての仕事なら、細貝が適任でしょう。




試合終盤の「攻撃のオプション」というのならば、これほど取り入れやすく、選手のモチベーションも高いところに執れるものは、ないのではないでしょうか?






ちなみに2列目の左右には、ドリブルで仕掛けられ、スペースに走り込める選手ということで、乾と岡崎を置いてみました。

試合の終盤に香川に替えるのならば、乾は最適かと思います。

タイプも似てて、でも違う、アクセントを変えるには丁度いいスーパーサブだと思います。

(もちろん、コンビ抜群のふたりを同時に出すこともバリエーションです)







蒼月はオプション程度の“ついで”にやれるほど『3-4-3』は甘くはないと思いますし、オランダ・サッカーを愛する者として、「カンタンに言うな、なんなら馬鹿にしている?」とも思います。




もっと“今(現在)”“過去(歴史)”、日本で育まれてきた“文化”や選手の“適材”を考えた“現実的で実現可能な戦術”をサムライ・ブルーにはお願いしたいと思います。











三日月