Jリーグ開幕を告げる、この時期恒例のリーグ優勝チームと天皇杯優勝チームで争われるワンマッチの大会、「富士ゼロックススーパーカップ」が2/27(土)国立競技場で行われ、リーグ覇者の鹿島アントラーズが、1-1からのPK戦でガンバ大阪を降して大会5度目の優勝を決めました。
両チームとも代表候補を多く抱える実力拮抗のチームでしたが、全体としての試合感想は、昨年からの守備陣がガラっと替わっていたガンバを攻めきることが出来なかった鹿島の判定勝ちといったところでしょうか。
鹿島は昨年までの優勝メンバーだったダニーロから、期待のフェリペ・ガブリエルへと1枚替わっていましたが、他はまったく同じメンバー。
序盤からペースを握り、ガンバの両サイドバックの裏へロングフィードして釘を打ちながら攻めるパターンを徹底、ガンバ得意の高速パスサッカーも前線からのプレスでパスの回転が速くなる前に止めて主導権を奪う。
前半20分にガンバDF・菅沼のファールで得たPKをマルキーニュスが決めて先制、1-0。
ガンバの良さを消しながら試合を進める鹿島の貫録にさすがというべきです。
鹿島はそのまま攻勢を続けると思いきや、わずかにペースダウン。
フェリペ・ガブリエルの連携不足とガンバの両サイドバックの頑張りで、次第に鹿島守備網を突破していくと、前半ロスタイムにガンバ・右サイドバック加地のシュートが小笠原に当たり方向が変わるラッキーな1点で1-1の同点に持ち込み前半を終了。
後半はついに回転の上がったガンバのパスサッカーに押され始めた鹿島が、カウンターを中心に対抗すると、フェリペ・ガブリエルと代わって入った鹿島MF・遠藤 康がすばらしいドリブルとフリーランニングを見せてペースを戻してほぼ五分の試合展開。
そのまま終了を迎えたあとの、大会規定によるPK合戦で鹿島が5-3で勝利。
今季最初のタイトルを獲得することになった。
最後のPKは“PK職人”ガンバ・遠藤が本人もびっくりのミスキックで外すという貴重なシーンを生んだ瞬間、鹿島の優勝でしょう(笑)
日本代表前監督・オシムはPK合戦は「運だから観ても仕方ない。それに私が観てると勝てないジンクスがあるから。」とロッカーへ引き上げるのがスタイルでしたが、拙者も運と度胸が強いプレーだと思う。
90分のプレーでないPK合戦はいつも非常な結果になるし、場合によっては観ているこちらも辛い。
高校サッカーでのPK決着は胸が締め付けられる思いだ。
鹿島にとってはガンバよりメンバーも仕上がっていたはずだが、90分で決め切れなかったところで反省材料だろうと思う。
この試合で特にとりあげておきたいのが、両サイドバックの攻防。
鹿島・内田対ガンバ・安田の若手対決と、鹿島・新井場対ガンバ・加地のベテラン対決。
若手対決は、加地のサイドよりも狙い易しと感じたのか、鹿島が執拗に安田の裏へロングボールを入れる為に、この試合の主戦場と化していましたが、内田のプレーが単独突破よりも、パスをプレーの第1チョイスにしている部分がみられて、正直もったいない部分もあり、お互いにモヤモヤしながらのせめぎ合いだったのではないでしょうか?
考えるに内田は、体調面での不安と合わせて、代表のパスパスサッカー教室が染みついてしまっているんじゃないのかと思う。少し心配。
安田は粗いセンタリングは目立つものの、突破から中に切れ込んでシュートといったプレーもみられ、とにかく頑張っていたかなと思うが、まだまだ代表の長友からポジションを奪うといったところまではいってないかと。
対するベテラン対決は国内屈指のハイレベル。
互いに仕掛け合い・防ぎ合い、チームコンセプトを遂行しながら上下に効果的なポンピング運動を繰り返し、非常に見ごたえのある攻防だった。
この二人と左右に入れる駒野をサブにして日本代表に?と感じずにはいられない攻防だった。
加地のゴールもラッキーではあるが(小笠原に当たりほぼ90度方向が変わったように見えた。あれはキーパーかわいそうというものだ)打てる場所に侵入した加地のプレーに神の御加護が下りたようなものだと思いたい。
ガンバは後半主導権を握ったところで、前線の平井に代えて17歳の宇佐美 貴士を入れたが、これが誤算。
噛み合わず決定機かと思われたプレーも強引な突破からフイにしてしまった。
西野監督にしてみれば想定内なのか、この試合自体テストと感じていたのかと思うが、プレー選択の質と速さを要求されるあの試合状況に宇佐美は少々チョイスミスと感じた。
プラチナ世代の旗手とうたわれても、まだまだこれからの選手。
定評あるガンバ大阪の下部組織の養成機関で更なる成長を期待したい。
しかしながら両チームを見渡せば、各世代を代表するプレーヤーばかりで、もちろん日本代表に定着していた面々も少なくない。
先日の4試合での日本代表の低調なパフォーマンスがなんだったのかと思うほどの攻防が展開されていたのは事実だ。
この試合を“高み”から観戦していた岡田監督はどのように感じたのだろうか。
少し気になる記事をみつけてしまったが、先日の香港戦のあとで、岡田監督は、鹿島・小笠原に「鹿島のやり方を代表に持ち込まないでくれ」と直接苦言を呈したとのことだった。
これだけ熟成されたチームに所属している以上、それはいささか無理な話しというものだし、逆に見習う点をみつけてもらえないのかなと、さみしい気持である。
極論ではありますが、鹿島アントラーズをベースに肉付けするならば、今からでも十分態勢は建て直せると思う。
90年のW杯アメリカ大会時のイタリアは、ACミランをベースにロベルト・バッジオ等を加えてチームを構成していました。(結果はブラジルとのW杯初の決勝戦PKに敗れての準優勝)
いろんな意味で出来るではないか!と感じたこの試合、シーズン前の“消化試合”のように捉えがちだが、意義深い試合になったと楽しませてもらった。
さて、鹿島の4連覇はあるのか? 川崎のリベンジやガンバの巻き返し、さらにはピクシーがベンチに控える((笑))戦力充実の名古屋が暴れるか?
W杯イヤーの国内トップリーグ・Jリーグは3月6日(土)に開幕となる。
。。。トトBIGも始まる( ̄▽+ ̄*)

