2025年10月、手塚治虫氏の未発表のネーム(下描き)3本が発見されたとの報道がありました。描かれた時期は1973年頃といわれ、手塚プロダクションの原画保管庫内のダンボ-ル2箱から見つかりました。
ネ-ムはコマ割り・キャラクタ-、セリフまで鉛筆で描かれていました。まだ、完成された原稿でないため単行本されるかは未定とのことです。
未発表のネ-ム 画像お借りしました
手塚治虫氏は、少年漫画から大人も読めるストーリ-漫画へと確立し昭和30年代には「漫画の神様」と呼ばれるようになりました。
1946年(昭和21年) 「マアチャンの日記帳」でデビュ-。1947年(昭和22年) 「新宝島」が大ヒットし、従来の4コマ漫画からコマ割り・ドラマ構成で展開。日本の漫画を大きく変え「ストーリ-漫画の夜明け」とよばれました。
総作品数は約700タイトル以上、漫画だけで約800作品、単行本も1000冊以上と膨大な数になります。
主な代表作には、鉄腕アトム・ジャングル大帝・リボンの騎士・火の鳥・ブラックジャック・バンパイヤ・どろろ・三つ目がとおる・ブッダ等で絶大な人気と評価を得ています。
特に、「ブラックジャック」は仕事で営業中、昼食時ゃ休憩時に漫画喫茶にて夢中で読んでました。無資格の天才外科医ブラックジャックと助手のピノコの医学ドラマで、医学界ではアウトロ-な存在ですが人間愛に溢れ最後は難手術も成功、というドラマでした。
手塚治虫氏のストーリ-は素晴らしく、医学博士なので医学に関しての知識も豊富で大人のための漫画です。まさに「漫画の神様」でした。
今回の、「未発表のネーム見つかる」との報道を受け、改めて手塚作品を読んでみたくなりました。そこで、一度も読んだことのなかった「アドルフに告ぐ」を選んでみました。
この作品は、週刊文春にて1983年1月6日~1985年5月30日までの2年半連載されました。
物語は、第二次世界大戦を軸にドイツ・日本での3人のアドルフ(アドルフ・ヒトラー、アドルフ・カウフマン、アドルフ・カミル)を中心としたドラマで、フィクションと史実を交えた作品となっています。
アドルフ・ヒトラーに関する秘密文章を巡り、この3人のアドルフが絡み合い、ナチス・日本軍部・ユダヤ人迫害・差別・友情・裏切り・国家とは等、スケールの大きな物語となっています。
手塚氏は1989年(平成元年)2月9日、60歳で亡くなるのですが、「アドルフに告ぐ」は55歳~57歳にかけての執筆で晩年の最高傑作と言われています。
電子書籍で購入しパソコンに向かい読み進めています。
電子書籍の表紙です。
第1巻 第1章~第6章225ページ
第2巻 第7章~第14章223ページ
第3巻 第15章~第20章229ページ
第4巻 第21章~第27章207ページ
第5巻 第28章~第36章241ページ
全5巻1125ページと長編のため一気読みができず、時間を見つけて少しづつ読み、現在第4巻まで読了。
スト-リ-については、全巻読了後に記したいと思います。







