「彼女を妊娠したある日、夢の中で美しい南の島のジャングルを
歩いていました。
ジャングルを抜けると美しいエメラルドグリーンの海を見渡せる
高台にたどり着きました。
そこには小麦色の肌と長い黒髪の女性が座っていました。
その女性は彼女に「ライアテア、私のライアテア」と話しかけたそうです。
そして生まれた子供に名付けたのは"ライアテナ・ヘルム"」
小麦色の肌と長い髪の美しい少女"ライアテナ・ヘルム"は
2001年17歳で歌手デビュー。
2005年セカンドアルバム「Sweet&Lovely」でナ・ホク・ハノハノ・アワードで
4部門を受賞しました。
人気と実力を兼ね備えた若きハワイアンファルセットシンガーで
ハワイの歌姫と言われるまでになりました。
2007年発売 アルバム「ハワイアン・ブロッサム」より E KU'U SWEET LEI POINA'OLE
ライアテア・ヘルムの母親が夢の中でみた美しい南の島とは。
タヒチの北西に位置する島、ライアテア島でした。
ハワイ諸島・イースタ島・ニュージーランドを三つの頂点として結ぶ
大きな三角形のエリアを「ポリネシアン・トライアングル」と
よんでいます。。
そのポリネシアの中心がライアテア島です。
ライアテア島は以前ハヴァイイ(Hawai'i)とよばれていました。
ポリネシアで最初に人が住み着いた島であるライアテア島には、
タプタプアテアと呼ばれる、ポリネシアン・トライアングルで
最も壮大な祭祀の場所マラエがあります。
ライアテア島はポリネシアの神聖なる島、
古代ポリネシア人の故郷といわれています。
ポリネシア人はこのライアテア島などからダブルカヌーに乗って、
4000㎞彼方のイースタ島、ニュージーランド、ハワイへと航海をしました。
ハワイに着いた古代ポリネシア人は、この島をハヴァイイ(Hawai'i)と
名付けたと言われています。
ハワイにとりライアテア島は、今でも繋がる神聖な島として、
また、故郷の島として密接な関係が続いています。
今回はハワイアンミュージックの歌姫"ライアテア・ヘルム"から
ライアテア島とハワイの関係を少し掘り下げてみました。