ハワイ島の標高4205mマウナケア山頂は冬には雪が積もります。
山頂は晴天率が90%以上で空気が乾燥していて、
空気の影響を受けにくいことから天体観測に適しており、
日本のすばる望遠鏡をはじめ11ヶ国13基の望遠鏡が立地しています。
マウナケア山頂のサンセット
日本のすばる望遠鏡は1999年1月の観測開始以来、
今年1月で20年になります。
口径8.2mの反射望遠鏡で当時では世界最大の規模を誇りました。
すばる望遠鏡は数々の観測成果をあげてきました。
主な観測成果
2003年 128光年かなたの銀河発見
2006年 彗星の崩壊の様子を撮影
2009年 系外惑星を直接撮影
2015年 ダークマターの分布
2018年7月 木星の新衛星発見
2018年11月 太陽系の最遠で天体発見 2018VG18ファーアクト
そして今、マウナケア山頂に新しい巨大望遠鏡の建設計画が進んでいます。
日本も参加する国際チームが約1600億円をかけて建設を計画している
口径30mの超大型望遠鏡TMTです。
TMT 画像お借りしました
元々は2014年10月に建設が開始されましたが、
マウナケア山頂がハワイアンにとって神聖な場所。
特に雪の女神「ポリアフ」が住んでいるとされ
ハワイ先住民や地元住民の建設反対や
環境保護団体も山頂の環境破壊を懸念し、
反対運動が続いていました。
そのため、工事が中断していましたが、
この度、ハワイ州最高裁は反対する
地元住民の訴えを退け、建設を認める決定をしました。
建設は再開される見通しとなり2027年完成を目指しています。
ワイプナ E'Ike I ka Nani A'O Poliahu