事業仕分けをみて実際に見てみて、参考になることがかなりありました。
少しまとめたいと思います。
事業仕分けを円滑に進めるためには、説明を行う職員さんの意識がかなり大切です。なぜ事業仕分けが必要なのか、また、事業仕分けの目的は何なのか、このあたりの意識を共有できていることが必要であると感じました。市長がなぜ仕分けを行うのか、そのあたりの哲学の共有が大切です。
実際、事業仕分けを通じて改革を行う意識を持っているのか、ただただ仕分け項目を出すようにと上から言われたのでとりあえず、仕分けに出しているのかは一目瞭然でした。また、予算を削られるだけだと思って仕分けに参加をしていると議論が深まらず、厳しい指摘を受けることになるということも多々見受けられました。いくら行政サービスといってもコスト意識を持つこと、そのあたりの指摘はかなり手厳しいものであったと感じました。また、それは当然です。
事業仕分けの事務局を担当したシンクタンクの
構想日本の方とお話をさせていただく機会がありましたので、その方に仕分けについての疑問点を何点かお聞かせいただきました。以下勝井との質疑応答です。
ちなみに、たまたま隣り合わせた方と意見交換をしたにすぎませんので、これが構想日本としての公式な見解というわけではありません。
質問1
仕分け人には奈良市外の公官庁職員や議員が選ばれているが、それはなぜか?
答え
仕分け人には事業における根拠法など専門知識が必要。残念ながら議員にはそこまでの知識を求めにくい。今回京都府議と代議士が一名ずつ入っているが、どちらかというと例外に近くかなり珍しい。
質問2
なぜ奈良市議会議員は仕分け人に一人も選ばれていないのか?
答え
市議会議員が仕分け人であると説明人である職員にプレッシャーがかかってしまう。市議会議員を仕分け人にすると、どうしても思い入れが入ってしまったりするため公正さが失われる。求める知識の問題もあり議員を仕分け人にすることは考えなかった。
質問3
では政治家主導で国が行っている事業仕分けについてはどう評価するか?
答え
国が行っている事業仕分けについてはあまり評価できない。
議員が仕分けをすると議論が深まらない。一方的に言い負かす場ではない。
質問4
仕分け人に専門知識があるとは思えない公募の市民が選ばれている理由は?
答え
行政サービスの受益者としての視点からの意見を求めるため。受益者の視点は必要である。
議会と市長との関係、また、議員の能力の問題は話をうかがいながらこれで本当にいいのだろうかと感じずにはいられませんでした。事業仕分けは本来、議会が行うべきものではないかと思います。が、それが全くできていないからこのようなことになっているのではないでしょうか。
事業仕分けを見ながら議員の在り方、議会の在り方についてかなり考えさせられました。また、議員は特定の地域しか見ていないことが多いという指摘もされました。もう少し市政を俯瞰する視点を持たないと議員の存在価値がなくなってしまうのではないか、そう感じる事業仕分けでした。
明日も9時30分から夕方5時20分まで事業仕分けが行われます。
行政や市政に携わる方、ぜひご覧になってください。意識を変えないといけない、心からそう思います。