大和郡山市の病院で生活保護を受けている方を入院させて必要もない検査や手術をして不正に診療報酬を受け取った疑いのある病院が家宅捜索を受けました。

以下朝日新聞より引用です。
奈良県警は21日、生活保護を受給する患者数人に手術をしたように装って計百数十万円の診療報酬を不正に受給したとして、詐欺容疑で、同県大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」(80床)と、法人理事長の山本文夫医師(51)=同県香芝市=の自宅などを家宅捜索し、理事長と病院事務長(57)の2人から任意で事情を聴いた。

 同病院がホームレスの保護受給者らを入院させ、多数の病名で検査、診療報酬を請求していた疑いのあることも判明。県警は保護世帯の医療費が公費負担になる制度を悪用して、不正受給が常態化していなかったか調べる。

 今回の家宅捜索の容疑は、05~06年、入院中の生活保護世帯の患者数人に心臓血管手術をしたかのように装って計百数十万円の診療報酬を不正に受給した、というもの。捜査関係者によると、山本理事長と事務長は容疑を否認しているという。同理事長は心臓血管外科が専門。

 同病院によると、最近まで入院患者の5~6割超を生活保護受給者が占めていた。大阪市西成区からのホームレスの患者が多く、大阪の病院などから紹介を受けて転院してきたという。

 奈良県によると、昨年3月の立ち入り検査で、これらの患者の診療報酬明細書(レセプト)に、「疑い病名」が数多く羅列されているのを確認。病名に基づく「検査が過剰」として改善を指導した。県関係者は「転院してきた患者に、同じような病名をたくさんあてはめ、さほど必要ない検査を繰り返しているように見えた」と指摘する。

 一方、カルテには検査などの必要性を示す医師の所見が記されていなかったり、後から書き直せるように鉛筆で記入されたりしていた例が散見されたという。県警は家宅捜索でカルテなどを押収。県社会保険診療報酬支払基金などに提出されたレセプトと照合するなどして、架空や不必要な診療や施術がなかったか調べる。

生活保護世帯には、医療扶助制度がある。医療機関は、レセプト提出先の社会保険診療報酬支払基金を通じ、自治体から報酬(医療費の全額)を受け取る仕組み。患者の自己負担がないため、医療機関が勝手に報酬を請求しやすく、不正の温床になっていると指摘されている。

引用終わり

患者の自己負担がないことをいいことに何でもかんでも請求してやろうとすることは、医師のすることではありません。全額公費から治療費の回収できるからと生活保護を受けている人ばかりを入院させたこと自体も、どうなのかと思います。法律では誰を入院させても構わないのでしょう。倫理観の問題でしょうが、楽して儲けようと思うことは許されることではありません。ましてや、それが不正であれば到底許すことはできません。

ただ、この病院にこのようなことを知らずに入院をされている方や通院されている方にも影響が及ばないことを祈ります。