童話館ぶっくくらぶは、子供の年齢別に選書された本を毎月郵送してくれる配本サービスの一つです。

長男の1歳の誕生日に、私の母がプレゼント代わりにと利用を始めてくれてから、現在に至るまで、約6年間利用しています。いくつかある配本サービス会社のなかで、童話館を選んだのは私です。確か、子供と絵本についての理念が明確で共感したのと、パンフレットやHPに使用されている絵が素敵だったから。なお、童話館によれば、「絵」「言葉」「物語り」の3つを絵本の柱として選書しているそうですから、素敵な絵が満載なのは納得です。

開始当時は賃貸の狭いアパートに住んでいましたので、絵本を置くスペースすら碌に無く、基本月2冊配本のところを1冊にしてもらい、今でもそのままです。また、母に長男が年長に上がる年までの4年間支払いをしてもらった後、私たちがバトンタッチして支払いをしています。

 

童話館ぶっくくらぶの配本の感想は…とてもいいです。以下、好きな絵本をおもいつくままご紹介。

 

「かぼちゃひこうせん ぷっくらこ」…おおくまくんとこぐまくんの種から始まる冒険と、ちょっと不思議な会話が作る独特の空気感。

 

「ちっちゃなほわほわかぞく」…谷川俊太郎訳の言葉のリズムが楽しく、また主人公である謎の生物一家のボクの表情が生き生きしすぎて、毎回子供大爆笑。

 

「ジャイアント・ジャム・サンド」…突然、三百万匹の蜂に襲われた町の話。奇想天外な話のスケールが大きいのに細部や設定にリアリティがあり、飽きずに毎回ワクワク。絵の書き込みも細かくて楽しいし、題名もかっこいい。

 

「ちびゴリラのちびちび」…この本を子供に読んでいる全員の気持ちを代弁しているような幼いものへの愛情にあふれた絵本。私はゴリラが好きになりました。

 

「ラチとらいおん」…長男の保育園卒園のころ届いた本で、最初に私だけで読んで号泣し、子供に読む時にまた泣き、今でも読むと泣いてしまう。親にはスコーンと響きますが、子供にとっては地味な話かもしれない。じわじわ響いてくれたらいい。

 

「あくたれラルフ」…あくたれ猫ラルフの悪行三昧に度肝を抜かれる。絵も、悪い顔が悪すぎてクセになる。あとラルフの飼い主のセーラが優しくて親として反省する。

 

「エルマーのぼうけん」…竜の子と少年の冒険物語。有名タイトルだと思いますが私も配本で初めて読みました。面白くて3部作を揃え、双六ゲームも買いました。2作目の嵐に遭うところが最高。単純に言えば長男も次男もエルマー君みたいになって欲しい。

 

「かえでがおか農場のなかまたち」…かえでがおか農場で飼っている動物たち(猫、犬、鶏、馬、牛羊山羊豚アヒル…)を紹介する絵本。動物たちが個性的で愛着がわく。次男君のお気に入りで「今日は馬のところだけ読んで~」という風に頼まれる。

動物を愛玩動物として描くのではなく、「このいぬは ひつじをかみころすくせがあったので、ころさなければなりませんでした。」というふうに、農場のありのままを描いているスタンスも好きです。

 

…と、思いつくがままに綴ってみると好きな絵本がありすぎて終わりません(まだまだ、「ベッドのしたになにがいる?」「あすはきっと」「ずどんといっぱつ すていぬシンプだいかつやく」「ちらかしぼうや」「あかたろうの123の345」など、感想を書きたい本がいっぱい!)。

 

振り返ってみると、全体的に海外の絵本が多いです。「3びきのやぎのがらがらどん」「3びきのこぶた」「あかい玉あおい玉しろい玉」というような定番も2割程度で入っていて、変なアレンジがない原作どおりの絵本です。そして定番だけあってさすがの面白さ。

 

よい絵本というのは、年齢を問わず面白くて夢中になれます。7歳の長男は、自分が3、4歳の頃に配本された本でもじっと聞くし、4歳の次男も、7歳向けに配本された本を一生懸命聞いています。40歳を過ぎた私もです(笑)

 

小学校に上がった長男は、ゲームにアニメに漫画に、勉強にとやることが増え、本を読む時間は減っています。でも童話館ぶっくくらぶも、いよいよこれから、より深いメッセージ性、より広がる物語の世界を伝える本を配本してくれるはず。ですから、まだまだお世話になる予定です。

今考えているのは、次男へ月1冊の配本を始めようかな、ということ。幸いよく読んでいるので。でも、始めたらやめるタイミングが難しいので悩むところです!

月2冊で年12冊×9年=108冊か…